〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木「母方の血脈」自費出版


【秋空】


「啄木の母方の血脈」

  • 石川啄木の母工藤カツの家系の資料を翻刻した「啄木の母方の血脈」が、国際啄木学会評議員の森義真さんら3人によって自費出版された。
  • 翻刻の基になった資料「工藤家由緒系譜」は、カツの兄の常象が執筆した。大助は常象の三男で、啄木は甥になる。大助は長兄、次兄が幼くして亡くなったため工藤家を継いだ。
  • 大助は「俳痴」の号で俳人として活躍。啄木が旧制盛岡中学3年の時に級友らと三陸旅行した際、釜石の大助宅に数泊したといわれている。啄木について「啄木鳥や あの木をつつき 又この木」と借金漬けの啄木を詠んだ句も残している。

(2008-10-10 毎日新聞 地域ニュース 岩手)

『啄木の母方の血脈──新資料「工藤家由緒系譜」に拠る』

    • 2008年5月11日発行 頒価 1,000円
    • 連絡先(森 義真 方) FAX 019-641-2462