〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木が過ごした岩手・東京・北海道の風景写真や絵葉書 2/16〜5/24

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ウメ

盛岡てがみ館 企画展

吉田孤羊コレクション展「啄木ゆかりの地めぐり」

開催期間:2021年2月16日(火)~5月24日(月)

場所:盛岡てがみ館 展示室

  • 盛岡てがみ館に収蔵されている資料の多くは、もとは石川啄木研究家の吉田孤羊(こよう)が収集したものです。その資料の中には、明治から昭和にかけて撮影された写真や絵葉書が数多く残されており、それらに写る街並みや建物については、現在では見ることができないものが少なくありません。
  • 本展では、当館の収蔵資料の中から啄木が過ごした岩手・東京・北海道の風景が写る写真や絵葉書を展示し、各地に存在する啄木ゆかりの地を紹介します。

(盛岡てがみ館)

 

吉田孤羊コレクション展「啄木ゆかりの地めぐり」- 盛岡てがみ館

浦山桐郎のメッセージが力を持たないだろうか…

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ウメ

正平調

  • ちょうど40年前の2月、映画監督の浦山桐郎が初めて故郷・相生で講演した。相生市民会館を埋めた聴衆を前に、やにわに黒板に向かって海岸部の地図を描き宣言した。「相生湾は母なる子宮です」
  • 直後に出た市の広報には、石川啄木の歌をもじって記す。「ふるさとの海にむかいていうことなし」。55年に満たない生涯の晩年には、しきりに古里への思いを語った。
  • 桐郎の歩みを振り返ると、相生への感情は単純ではなかったろうと思う。生母は彼を産んですぐに亡くなる。造船所に勤めた父も後年、自宅近くの崖から飛び降り命を絶つ。それでも湧き出る思慕は熱く切ない。
  • 長引くコロナ禍で、自死する人が増えている。事情はさまざまで軽々なことは言えないが、桐郎のメッセージが力を持たないだろうか。

(2021-02-08 神戸新聞

 

神戸新聞NEXT|正平調|

啄木と妹光子はよくけんかをしたが… 啄木記念館企画展 〜5/9

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ウメ

啄木から妹へ生前最後の手紙「べらべら文句書くな」…辛らつな言葉並ぶ

  • 盛岡市出身の歌人石川啄木(1886~1912年)が亡くなる3週間前に妹に宛てた手紙が、石川啄木記念館(同市)で開かれている企画展「新収蔵資料展」で初めて一般公開されている。
  • 手紙は1912年3月、啄木が兵庫県精道村(現・芦屋市)に住む妹・光子に宛てたもので、神戸市に住む光子の孫・三浦哲朗さん(63)が昨年2月に盛岡市に寄贈した。
  • 啄木は手紙を出した月に母を肺結核で亡くし、自身も東京で病床に伏していた。手紙は啄木の口述を友人が代筆したもので、母の最期の様子や「俺へ手紙をよこす時用のないべらべらした文句を書くな」といった光子への小言が記されている。啄木自身もこの手紙を出した約3週間後に肺結核で亡くなり、これが生前最後の手紙とされている。
  • 啄木は光子について「ついぞ兄らしい口を利いたことはない!」と日記に書き残している。同館の鳥取邦美・主任学芸員は「啄木と光子は幼い頃からよくけんかをしていたそうだが、お互いに本音を言い合える関係だったのでは」と思いをはせ、「人間味あふれる啄木の姿を手紙から感じ取ってほしい」と話す。
  • 新収蔵資料展は、今月2日に始まり、5月9日まで。

(2021-02-06 読売新聞)

 

啄木から妹へ生前最後の手紙「べらべら文句書くな」…辛らつな言葉並ぶ : エンタメ・文化 : ニュース : 読売新聞オンライン

思いを募らせる力が東北の人柄と土地にあるのかも・・

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カワヅザクラ

筆洗

青森生まれの寺山修司は、中学生のころ、望郷の思いを短歌にし…

  • 青森生まれの寺山修司は、中学生のころ、望郷の思いを短歌にした。一度も故郷を出たことがなかったにもかかわらず、作ったという。<ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駈(か)けて帰らむ>。
  • 岩手を思った石川啄木、晩年の病床でも故郷山形の風光を歌にした斎藤茂吉も。どうしてだろう、東北ゆかりの歌人に、望郷の念は分かち難い主題のようでもある。思いを募らせる力が東北の人柄と土地にあるのかもしれない。
  • 田中将大投手が米大リーグからプロ野球楽天に戻るという。世界最高の舞台にとどまる資格は十分ある全盛期だ。それでも、東北の人の笑顔をまた追いかけ、道を駆けて帰るらしい。
  • 桜の咲くころか。人々と分かち難く結び付いた投手の姿が楽しみである。


(2021-01-30 東京新聞

 

青森生まれの寺山修司は、中学生のころ、望郷の思いを短歌にし…:東京新聞 TOKYO Web

NHKラジオ「らじるラボ」に啄木の話題が… 2/4

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フクジュソウ

啄木の「…訛なつかし…」の歌が「らじるラボ」に

2月4日(木)NHKラジオ「らじるラボ」午前8時30分~

  • 午前8時35分ごろから10分間、<映理子の「季節の一首」>において、啄木の「…訛なつかし…」の歌が取り上げられ、歌人の錦見映理子さんと吾妻アナがいろいろと啄木にまつわるトークを繰り広げる予定。

  
らじるラボ
@nhk_radiru_lab
【お知らせ】

2月4日(木)の「#らじるラボ」は国会中継のため午前8時30分~8時55分の放送となります。

 ・阿佐ヶ谷姉妹のお困りでしたら

 ・映理子の「季節の一首」
 

ほか、おたよりや音楽などをお伝えします。

おたよりテーマは【節分】です。

 

https://twitter.com/nhk_radiru_lab/status/1356881637485772802

エッセー「啄木の病生活に就て」二宮敬治

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ロウバイ

ばん茶せん茶

岩手医専と文学   佐々木靖

  • かつて、二宮先生と敬意と親しみをこめて呼ばれていた医師が盛岡にいた。岩手医専(現岩手医大)の二宮敬治である。
  • 筆者が盛岡一高生の時、英語担当の大谷利彦先生に呼ばれて、同級生とその住まいを訪ねた。そこで、先生は「この家は二宮先生が住んでいた家ですよ」と話された。大谷先生は間もなく武蔵野女子大に移り、著書や論文を次々と出された。石川啄木論もあった。
  • 二宮敬治は盛岡中学を出たあと、九州帝大医学部で博士号を取得して盛岡に戻り、岩手医専で二宮内科を開いた。1935年、二宮は医専の機関誌「圭藻」に「啄木の病生活に就て」というエッセーを発表し、石川啄木の病状の進行状況と生活ぶりを、正岡子規ゲーテなどと比較しながら分析し、早世を惜しんだ。大谷先生も啄木に親しみ、二宮と同じ九大出身である。(佐々木靖章 盛岡市出身、茨城大名誉教授)

(2021-01-29 岩手日報

「啄木のラストレター」石川啄木記念館館長講演会 2/20

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ニシキアカリファ

石川啄木記念館 講座・ワークショップ詳細

啄木生誕記念 石川啄木記念館館長講演会「啄木のラストレター」

開催日:令和3年2月20日(土)
時間:13:30~15:30
場所:渋民公民館 2階大会議室
講師:石川啄木記念館館長 森義真
料金:無料
定員:50人

2月20日石川啄木の生誕の日です(今年で生誕135年)。

生誕を記念して、今年も当館館長による講演会を開催いたします。
今年のテーマは「啄木のラストレター」。

令和2年、当館に新たに寄贈された啄木の妹・光子の関係資料から、啄木が亡くなる3週間前に光子に宛てた「ラストレター」。この手紙の背景などとともに、啄木の手紙の魅力と文学性の高さについてお話します。

この機会に啄木の手紙について、学んでみませんか。ぜひお越しください。

 

啄木生誕記念 石川啄木記念館館長講演会「啄木のラストレター」- 石川啄木記念館

 

館長講演会チラシ

https://www.mfca.jp/takuboku/wp-content/uploads/sites/9/2021/01/79e67b95a663087495059fb836a21648.pdf

啄木の手紙 ふだんと変わらない妹への小言が書いてある

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ニシキアカリファ

岩手 NEWS WEB

啄木が妹にあてた手紙の企画展

  • 明治時代の歌人石川啄木が亡くなる3週間前に妹にあてた手紙などが、ふるさと、盛岡市石川啄木記念館に寄贈され、2日から、一般公開が始まりました。公開されたのは、啄木の2歳年下の妹、光子の孫にあたる神戸市の三浦哲朗さんから去年、石川啄木記念館に寄贈された、啄木直筆の手紙や資料などおよそ80点です。
  • 明治45年、啄木が亡くなる3週間前に友人に代筆してもらった手紙では、自身の結核の病状や母親も結核で亡くなったことを知らせつつも、「俺へ手紙をよこす時用のない※べらべらした文句をかくな」などと、体調を心配させないよう、ふだんと変わらない妹への小言が書きしたためられています。
  • 主任学芸員鳥取邦美さんは、「啄木の生の手紙は貴重です。ともに育った妹へのざっくばらんな表現から、兄妹間のきずなを知ってほしい」と話していました。
  • この企画展は5月9日まで開かれ、啄木の生誕135年となる今月20日には、館長の記念講演会も開かれます。

(※べらべらの表記は、べら+平仮名の「く」)

(2021-02-02 NHK NEWS WEB 岩手)

 

啄木が妹にあてた手紙の企画展|NHK 岩手県のニュース

大学入学共通テストに啄木の作品

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ニシキアカリファ

感染症を題材、第2日程でも 新聞記事など図表多様に―共通テスト

  • 地理歴史の「日本史A」の問題では、「日本でコレラが大流行した時期の一つは、開国直後だった」などの事実が正しいか尋ねたほか、結核で亡くなった歌人石川啄木の代表作を選ばせた。

(2021-01-31 時事通信

 

感染症を題材、第2日程でも 新聞記事など図表多様に―共通テスト:時事ドットコム