〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木と妹光子はよくけんかをしたが… 啄木記念館企画展 〜5/9

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ウメ

啄木から妹へ生前最後の手紙「べらべら文句書くな」…辛らつな言葉並ぶ

  • 盛岡市出身の歌人石川啄木(1886~1912年)が亡くなる3週間前に妹に宛てた手紙が、石川啄木記念館(同市)で開かれている企画展「新収蔵資料展」で初めて一般公開されている。
  • 手紙は1912年3月、啄木が兵庫県精道村(現・芦屋市)に住む妹・光子に宛てたもので、神戸市に住む光子の孫・三浦哲朗さん(63)が昨年2月に盛岡市に寄贈した。
  • 啄木は手紙を出した月に母を肺結核で亡くし、自身も東京で病床に伏していた。手紙は啄木の口述を友人が代筆したもので、母の最期の様子や「俺へ手紙をよこす時用のないべらべらした文句を書くな」といった光子への小言が記されている。啄木自身もこの手紙を出した約3週間後に肺結核で亡くなり、これが生前最後の手紙とされている。
  • 啄木は光子について「ついぞ兄らしい口を利いたことはない!」と日記に書き残している。同館の鳥取邦美・主任学芸員は「啄木と光子は幼い頃からよくけんかをしていたそうだが、お互いに本音を言い合える関係だったのでは」と思いをはせ、「人間味あふれる啄木の姿を手紙から感じ取ってほしい」と話す。
  • 新収蔵資料展は、今月2日に始まり、5月9日まで。

(2021-02-06 読売新聞)

 

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