〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の手紙 ふだんと変わらない妹への小言が書いてある

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ニシキアカリファ

岩手 NEWS WEB

啄木が妹にあてた手紙の企画展

  • 明治時代の歌人石川啄木が亡くなる3週間前に妹にあてた手紙などが、ふるさと、盛岡市石川啄木記念館に寄贈され、2日から、一般公開が始まりました。公開されたのは、啄木の2歳年下の妹、光子の孫にあたる神戸市の三浦哲朗さんから去年、石川啄木記念館に寄贈された、啄木直筆の手紙や資料などおよそ80点です。
  • 明治45年、啄木が亡くなる3週間前に友人に代筆してもらった手紙では、自身の結核の病状や母親も結核で亡くなったことを知らせつつも、「俺へ手紙をよこす時用のない※べらべらした文句をかくな」などと、体調を心配させないよう、ふだんと変わらない妹への小言が書きしたためられています。
  • 主任学芸員鳥取邦美さんは、「啄木の生の手紙は貴重です。ともに育った妹へのざっくばらんな表現から、兄妹間のきずなを知ってほしい」と話していました。
  • この企画展は5月9日まで開かれ、啄木の生誕135年となる今月20日には、館長の記念講演会も開かれます。

(※べらべらの表記は、べら+平仮名の「く」)

(2021-02-02 NHK NEWS WEB 岩手)

 

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