〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

♬ mapで楽しむ「啄木の足跡めぐり」<10>沖縄県那覇市 15 16

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ハイビスカス

いまだから

♬ mapで楽しむ「啄木の足跡めぐり」<10>沖縄県那覇市 15 16

15 那覇市 真教寺の啄木歌碑

沖縄出身の歌人山城正忠(1884~1949)の名を刻んだ啄木の歌碑が那覇市の真教寺境内にある。啄木の日記に「山城君は肥つて達磨の様である」と登場する。山城は何度か啄木の下宿を訪ね、歌論を闘わせた。啄木が亡くなった直後には追悼文を新聞に寄せた。沖縄にも碑を建てる決意をするが、果たせず。山城と親交のあった国吉真哲さんが、1977年に歌碑を建てた。その時に沖縄啄木同好会ができた。

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ストリートビューに啄木歌碑が写っている。門柱のすぐ右脇、隣との境の石塀の前に黒茶色の石碑が写っている。塀より石ひとつ分くらい低い。赤い花の花壇の後ろ。並んだ松(?)の木の一番左の枝が伸びたその下。塀の色と歌碑がほとんど同じ色でみえにくいが…。碑陰には「一九七七年四月建之 山城正忠 沖縄啄木同好会」とある。ビューを縮小していくと真教寺の鐘楼なども見えてくる。

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16 波上宮境内の山城正忠歌碑

山城正忠の歌碑は、波上宮(なみのうえぐう)の境内にある。啄木と同じ頃に新詩社に出入りした沖縄出身の歌人山城正忠(1884〜1949)。師である与謝野鉄幹が正忠に贈った歌には、「正忠は目出度く那覇に帰りけり今は酔ふとも泣かずやあるらん」がある。この歌碑は1961年(昭和36)3月の建立。

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一の鳥居をくぐり波上宮に向かって上る。参道の左側に山城正忠の歌碑がある。碑陰には「山城正忠・啄木碑を建てることに尽力・歌人・小説家・歯科医師・書家」と彫られている。歌は「朱の瓦屋根の絲遊春の日に ものみなよろしわが住める那覇   正忠」(絲遊=かげろう)

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