〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「今も猶 やまひ癒えずに告げてやる 文さへ書かず深きかなしみに」石川啄木


[ハンカチノキ]


大物著名人の年賀状エピソード5選  webR25

  • 道を究めた大御所たちの年賀状エピソード。そこには、節目の挨拶をおろそかにしない、偉人たちの誠実な人柄が垣間見える。
  • たとえば、王 貞治や田中角栄は、ファン、支持者から毎年山のように届く年賀状一通一通に目を通したり、心を込めて返信したりしていたという。
  • 一方で、年賀状に最期の言葉を託す大御所も。石川啄木が最期に詠んだ短歌は、肺結核で亡くなる4カ月前に歌人仲間に送った年賀状に書かれていたものといわれる。病気が治らない悲しみの深さを短歌に込め、死を覚悟した心情を伝えるものだ。年賀状の現物は、函館市文学館に今も大切に保管されている。

「今も猶 やまひ癒えずに告げてやる 文さへ書かず深きかなしみに」

  • 年代を超えて慕われる大御所の年賀状。送る相手に対する一流の心配りに学ぶところも多いはずだ。(榎並紀行/やじろべえ)

(2014-12-05 webR25)

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