2013-03-05 「ふるさとの訛」啄木 啄木 広場 [雅] <コラム> 水や空 方言 〈ふるさとの訛(なまり)なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく〉。東北生まれの石川啄木は明治43(1910)年に出した歌集「一握の砂」で、そう詠んだ。 よく知られた一首だが、「ふるさとの訛」、言い換えれば方言が全国各地ですたれ、消えつつあることは早くから指摘されている。長崎でも、中学生や高校生など若い人たちが長崎の方言ではなく、いわゆる東京言葉でしゃべっているのをしょっちゅう耳にする。 (2013-03-04 長崎新聞)