◎啄木文学散歩・もくじ https://takuboku-no-iki.hatenablog.com/entries/2017/01/02
千葉県:市川市 東山魁夷記念館
(「啄木の息HP 2008年」からの再掲)
○東山魁夷記念館の展示文に「啄木」という字を見つけた。
「東山魁夷記念館」
右側の窓の多い部分に展示室がある。
○東山魁夷----啄木
『新吉の歌』と題された自家製歌集が残されています。東山新吉14歳から16歳までに作られた短歌400首、『道程』という表題がつけられ、自序と目次もついています。
旅にして心わびしき
夕まぐれ
千鳥の声のいとど身にしむ波の音淋しく聞きつ
今日もまた
磯の伏屋にいぬる我はも
「記念館入口」
留学したドイツに想をえた八角形の塔の下が入口。
二階部分はぬくもりのある展望休憩室になっている。
○「弟の歌」
ひとときの怒りにまかせ
弟を泣かした後の
淋しき心
弟は
我が幼き日の姿なり
我も彼の如無邪気なりしか
たはむれに
腹を切る真似してみれば
弟は泣きて母を呼びにき
つねづねに
言ふ事聞かぬ弟が
病みておとなしくなりにけるかな
「左側部分は多目的室」
ショップやカフェレストランもあり、
一休みしながら「KAIIの森」の緑が楽しめる。
(2008年-秋)