〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

新刊!世界中から愛される啄木短歌『世界は啄木短歌をどう受容したか』

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『世界は啄木短歌TANKAをどう受容したか』

  池田功 編 桜出版

 

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目次

第 l 章 アジア圏・東洋圏
 中国語圏
 韓国語
 インドネシア語
 インド(ヒンディー語マラヤーラム語) 

第 ll 章 西欧圏
 英語圏
 ドイツ語圏
 ロシア語

 

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 編者 池田 功

 

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『世界は啄木短歌TANKAをどう受容したか』

  池田功 編 桜出版
  2019年10月13日発行 1800円+税

 本の申込は 桜出版へ
  〒 028-3312 岩手県紫波郡志波町犬吠森字境 122
  Mail sakuraco@leaf.ocn.ne.jp
  Tel  019-613-2349
  Fax 019-613-2369

 


『啄木鳥探偵處』TVアニメ 来春に放送

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啄木と金田一 アニメ化 声優に浅沼さん(盛岡出身)

  • 盛岡市出身の石川啄木金田一京助を主人公にしたテレビアニメ「啄木鳥探偵處」(きつつきたんていどころ)が来春、放送・配信される。明治末期の浅草を舞台にした同名のミステリー小説をアニメ化し、首都圏の地上波とBS、CS放送を予定。啄木役は同市出身の声優・浅沼晋太郎さんが演じる。
  • 啄木役の浅沼さんは「故郷の偉人を演じる機会は、役者を長くやっていても、そうそう巡り合えるものではない。役者冥利につきるご縁に感謝しながら、この世界で目いっぱい遊ばせていただこうと思う」とコメント。

(2019-10-05 岩手日報


 TVアニメ『啄木鳥探偵處』
  関連ニュース

・公式サイト
 http://kimikoe.com/kitsutsuki/index.html

アニメージュプラス
 https://animageplus.jp/articles/detail/28425

・music.jp ニュース
 http://music-book.jp/book/news/news/325602

マイナビニュース
 https://news.mynavi.jp/article/20191005-904615/

・アニメ!アニメ!
 https://animeanime.jp/article/2019/10/04/48775.html

アキバ総研
 https://akiba-souken.com/article/41776/

・JIJI.COM
 https://www.jiji.com/jc/article?k=000000304.000031422&g=prt

・MANTANWEB
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191004-00000015-mantan-ent

・animate Times
 https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1570173709

・コミックナタリー
 https://natalie.mu/comic/news/350314

・ニコニコニュース
 https://news.nicovideo.jp/watch/nw6012111

・PASH PLUS
 https://www.pashplus.jp/anime/166597/

 


『啄木そっくりさん』 著者の人生と文学研究の交わり

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書評

『啄木そっくりさん』 大室精一 著

啄木研究に著者人生を交錯して

   評者:小菅麻起子

  • 本書は一般読者を意識して、啄木短歌を楽しめるよう、また近年の啄木研究を分かりやすく伝えるために編まれた一冊である。『啄木そっくりさん』のタイトルは、著者の面差しが啄木に似ていることから付けられた。
  • 「啄木短歌の魅力」の章では、10のキーワードから、啄木短歌をクイズ形式で楽しめる。例えば「流離」の項、「さいはての(a)《駅・港・国》に下り立ち/雪あかり/さびしき町にあゆみ入りにき」。「しらしらと氷かがやき/《(b)》なく/釧路の海の冬の月かな」。答えは(a)「駅」、(b)「千鳥」。北海道流離の最終地、釧路を詠んだこの2首に関する、新たな解釈も解説される。
  • エピローグ「わが青春のメッセージ」では、50年前に大学の「総長賞」を受賞した記念論文「青春の虚妄性に挑む」が収録される。テーマは「人生をいかに生くべきか」。なかに高野悦子二十歳の原点』から、彼女が死の二日前に書いた詩が引用される。「私が直視しようとしてついにできなかった青春の虚妄性に対して、彼女は真正面から挑んだのだ」「私は文学に情熱を注ぐことにより自分の進むべき道を真剣に問い続けてきた」。著者の人生と文学研究の交わりが証される。

(評者:小菅麻起子さん 国際啄木学会会員)

 

『啄木そっくりさん』
 大室精一 著 桜出版  1,200円(税別)

(2019-09-29 しんぶん赤旗


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  メール sakuraco@leaf.ocn.ne.jp

  ファックス  019-613-2369

 

 


新刊! 『石川啄木の過程』新木 安利(著)  

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マテバシイ

 『石川啄木の過程』

新木 安利(著/文)  発行 海鳥社

 発売予定日 2019年10月15日

 定価 2,000円+税 

紹介

「天才」意識を持ち、文学で身をたてることに疾走する啄木。その「挫折」、そして、貧困のなかで、自己を改善し、自己の哲学を実行せんとする[真の詩人]をめざした啄木の生の軌跡を作品を通して読む。

 

著者プロフィール

新木 安利 (アラキ ヤストシ)1949年,福岡県椎田町に生まれる。北九州大学英文学科卒業。元図書館司書。1975年から『草の根通信』の発送を手伝う。

【著書】『くじら』(私家版,1979年)、『宮沢賢治の冒険』(1995年)、海鳥社 【編著書】前田俊彦著『百姓は米を作らず田を作る』(海鳥社、2003年)、『松下竜一未刊行著作集』全5巻(海鳥社,2008年-2009年)

 

石川啄木の過程 新木 安利(著/文) - 海鳥社 | 版元ドットコム

 


啄木の教え子の一人になれたような 啄木学級故郷講座

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啄木学級故郷講座 (撮影:山田武秋氏)

ばん茶せん茶 【岩手日報

啄木学級

  • 先日、啄木学級故郷講座に初めて参加した。実際に啄木が代用教員として教えていた旧渋民尋常小学校校舎の中で行われた。
  • 本日の先生は、田口友善氏。1時間目は、氏の歌とトーク。2時間目は、森義真館長との対談だった。友善氏のギター弾き語りは啄木愛に満ちた内容ですばらしかった。
  • あなたは啄木派?賢治派?との話題になった。なんとぜいたくな選択! 日本でもっとも愛されている作家といっていい2人。ここ岩手では、どちらも身近な存在で、私の賢治さん、私の一(はじめ 啄木の本名)さん、と呼ばれるほど。岩手は文学の土壌ゆたかな、うるわしき国だと思った。
  • 啄木の歌を学び、心を学び、ここ岩手県で、たくさんの同窓生ができた。私も啄木の教え子の一人になれたような気がした。(宮古市上村、県職員 冨田淳治)

(2019-10-01 岩手日報

 


キーンさんの言葉「二度と日本が戦争の苦しみを経験してほしくない」

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アザミ

ドナルド・キーンさんの秘めたメッセージ

地震津波原発事故があっても日本人が落ち着いていたことに感心しました。日本人が好きです。日本人として死にたい」。そう言って、日本人になった日本文学の研究者、ドナルド・キーンさんには伝えたいことがありました。生涯にわたって日本を愛したキーンさんの秘めたメッセージです。

(科学文化部記者 籔内潤也)

  • ドナルド・キーンさんはことし2月、96歳で東京で亡くなりました。谷崎潤一郎川端康成三島由紀夫などとも交友するとともに、日本の古典文学から世に知られていない人の日記まで分析しています。その中で、日本人の繊細さや心の機微に魅力を感じていたと言います。
  • 2019年3月29日、記者の私はアメリカ ニューヨークにあるコロンビア大学にいました。キーンさんゆかりの日本文学の翻訳賞の受賞式が開かれていました。会場でキーンさんの思い出を多くの人が語る中で、1人、少し違った角度から語る人がいました。キーンさんと晩年の数年間、親密なメールの交換をしていた日本文学研究者、アメリカ タフツ大学のチャールズ・イノウエ教授でした。会場でメールの一部を紹介しました。

〇「石川啄木について連載しているが、難しい。彼の作品のすばらしさと、彼の人を不快にさせるような人生との間で揺れ動く」(2014年4月13日)

〇「首相の靖国神社への参拝が気にかかっている。以前、私は日本が左翼に乗っ取られるのではないかと心配していたが、今は右翼が乗っ取らないか心配だ」(2013年12月27日)

  • 私はキーンさんの率直なメールに驚き、イノウエ教授とキーンさんの養子、誠己さんの許可を得て、メールのやり取りを見せてもらいました。そこには日本への強い警鐘が記されていました。

〇「政府がオリンピック開催にこだわるなら、東京ではなくて東北で開くべきだろう」(2014年1月14日)

  • メールの中でキーンさんが特に強調していたのが日本の平和でした。キーンさんの目には、最近の日本の様子が、戦後築き上げてきた平和を損なうように見えていました。さらに憲法の改正が議論になり始めても、歴史や平和について無関心な日本の状況に失望していました。

〇「もう二度と日本が戦争の苦しみを経験してほしくない。もし、もう一度、戦争が起きると、一巻の終わりだ」(2014年1月14日)

 

(2019-09-30  NHK NEWS WEB)

 

News Up ドナルド・キーンさんの秘めたメッセージ | NHKニュース

  


新刊紹介!『啄木断章』碓田のぼる

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コブシ

『啄木断章』

碓田のぼる/著 発行/本の泉社
2019年10月7日 発売予定
本体価格:1,300円+税

内容

老将軍はいまや無名の典型となって、馬首をめぐらし、ナショナリズムを越境してグローバルな世界(のちの社会主義的思想)へ旅立とうとする


目次

啄木詩「老将軍」考 ─越境するナショナリズム

はじめに
一、啄木詩「老将軍」発見の経過
二、啄木詩「老将軍」と「マカロフ提督追悼の詩」
三、仮説の探求
四、「曹洞宗制」と啄木伝記とのかかわり
五、啄木詩「老将軍」の一視点 ─越境する啄木のナショナリズム
エピローグ

 

生活の風景と言葉
はじめに
一、風景認識の前進
二、生活の発見と深化
三、啄木的世界の発展

 

書 評
中村稔 著『石川啄木論』
上田哲 著『啄木文学・編年資料 受容と継承の軌跡』

 

〈対談〉生誕百二十年 石川啄木と現代
碓田のぼる・三枝昻之

 

著者略歴
碓田のぼる(うすだ・のぼる) 1928年生まれ。歌人。教育運動家。高校教諭を経て、全国私教連委員会、全教副議長などを歴任。渡辺順三に師事。新日本歌人協会全国幹事、日本民主主義文学会員、国際啄木学会会員。歌集『花どき』で多喜二・百合子賞受賞。

 

本の泉社 啄木断章

 


ふるさとを愛した啄木・賢治の人生をたどる 10/13

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ソプラノで奏でる 石川啄木宮沢賢治の世界

ソプラノで奏でる 石川啄木宮沢賢治の世界

・2019年10月13日(日)(開場 13:30) 開演 14:00 終演 16:00ごろ

・開催場所 ラ・ラ・ガーデンホール(岩手県岩手郡雫石町長山極楽野44-9)

・入場料 一般 2000円(当日300円増)

演奏予定

 石川啄木作歌:初恋 ふるさとの空 たはむれに 花 ・・

 宮沢賢治作詩:星めぐりの歌 種山ケ原 雨ニモマケズ ・・

 ソプラノ 田中 美沙季

 ピアノ 阿久津 百合

 朗読 猪又 裕也

 お話・レクチャー 森 義真(石川啄木記念館館長)

 

詳細チラシ

https://www.city.hanamaki.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/009/627/takubokukennji.pdf

 


 

東京文化通信 県人リレーエッセー

「歌と人に生かされて」   田中美沙季

  • 「生きていて良かった、あなたの歌を聴けたから。声楽は初めて聴いた、心に染み渡るね、本当にありがとうね」。心の中に永遠にあり続ける言葉の宝物。
  • 2013年、大学同期数名と県内沿岸部十か所で開催した東日本大震災復興支援コンサートで歌った、石川啄木作歌・越谷達之助作曲《初恋》を聴いた方が涙しながら言った言葉だ。心の支えになれるならば受け継がれてきた命を立派な楽器に磨き、何があっても歌い続けよう、どこにいても故郷のために歌いたいと思った。
  • 生きていればうれしいことも悲しいこともあるが、それは歌のエッセンス。誠実に生き、喜怒哀楽すべてを音楽の表現にすれば心に寄り添える歌を歌えると信じている。
  • 夢がかなうのは、人の心や言葉がつむぐ希望だ。これからも、誰もが持つ故郷を大切に想いながら、人に生かされる歌人生に感謝を忘れず懸命に生きよう。そう誓いながら、今日も私は歌う。

田中美沙季 ソプラノ歌手 盛岡市生まれ、雫石町育ち。国立音大音楽学部卒。石川啄木の短歌による歌曲のレパートリーは約100曲にも及ぶ。千葉県在住)

(2019-09-27 岩手日報

 


 

 

「啄木詩の道」も活用 盛岡・岩山展望台 10/6

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アザミ

岩山展望台で「音楽会」開催へ 新たな活用法で魅力広めて

「岩山・みどりの森の音楽会2019」が10月6日、「岩山展望台」(盛岡市新庄)で開催される。

  • 「2019盛岡市公園活性化プラン公募」の採択事業で、今回が初開催となる。企画のきっかけには、「岩山展望のイメージを良くしたい」「使われていないのがもったいない」という思いがある。会場となる岩山展望台は火や発電機の使用に制限があるため、今回は「エコ」をテーマに電気を使わないプラグレスミュージックを中心としたコンサートを企画。
  • コンサートのほか、フリーマーケットやワークショップも開催。石川啄木の詩碑が並ぶ散策路「啄木詩(うた)の道」も活用しようと、俳句・短歌ボックスを設置した作品投稿や、散策路を巡るクイズラリーも実施する。
  • 開催時間は11時~15時。入場無料。小雨決行、荒天中止。

(2019-09-27 盛岡経済新聞)

 

岩山展望台で「音楽会」開催へ 新たな活用法で魅力広めて - 盛岡経済新聞