〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

10歳違いの啄木が賢治に手紙を… 函館

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アザミ

啄木と賢治がつながる手紙 函館で朗読劇邦楽とコラボ

  • 石川啄木宮沢賢治の文芸作品と和太鼓演奏をコラボした朗読劇が21日、北海道函館市の市文学館であり、文芸ファンら約50人が参加した。
  • 邦楽作曲家で音楽プロデューサー佐藤三昭さんが作曲し、童話作家高橋リサさんがシナリオ構成を担った。チェロ奏者の熊谷裕史さんや北海道のコーラスグループなどが出演した。
  • 10歳違いの啄木と賢治は20代の一時期、函館市を訪れたが、直接の接点はない。朗読劇は、啄木が後輩の賢治に手紙を送ったとの架空の設定で進められた。
  • 啄木の歌集「一握の砂」の一編や賢治が病床に伏せる妹を思って詠った詩を対比させ、命と向き合う姿を表現。詩の朗読に和太鼓、しの笛、コーラスをのせて感情の動きを表した。

(2019-09-26 河北新報

 

啄木と賢治がつながる手紙 函館で朗読劇邦楽とコラボ | 河北新報オンラインニュース

 


企画展「啄木と文の京」石川啄木記念館 10/1~1/19

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企画展「啄木と文の京」チラシ

石川啄木記念館 企画展

第12回企画展「啄木と文の京(ふみのみやこ)」

  • 開催期間:令和元年10月1日(火)~令和2年1月19日(日)
  • 入館料・料金:一般:300円 高校生:200円 小中学生:100円 ※市内に住所がある65歳以上と小中学生は無料
  • 場所:石川啄木記念館展示室 企画展示コーナー

平成31年、啄木を縁に、2月20日に結ばれた「盛岡市・文京区友好都市提携」を記念し、啄木が東京生活の大半を過ごし、終焉の地となった東京・文京区と啄木の縁について紹介します。

石川啄木が晩年を過ごした東京の本郷区小石川区は現在の文京区にあたります。啄木は、明治45年4月に亡くなるまで約4年間をここで暮らしました。

この間、金田一京助との下宿生活、小説の創作活動、森鷗外主宰の観潮楼歌会での交流、啄木一家の生活を支えた東京朝日新聞社への就職、「大逆事件」からの影響、歌集『一握の砂』の発行、妻節子の家出や自身の病気などがありました。波乱に満ちた啄木の東京時代をたどります。

 

第12回企画展「啄木と文の京(ふみのみやこ)」*次回企画展*- 石川啄木記念館

 


 
第12回企画展関連講演会「啄木が暮らした文京区」

  • 開催日時:令和元年10月20日(日)13:30~15:00
  • 場所:渋民公民館 2階大会議室
  • 講師:当館 主任学芸員 佐々木裕貴子
  • 料金:無料

「啄木が暮らした文京区」をテーマに、本企画展担当の主任学芸員・佐々木裕貴子(ささき・ゆきこ)がわかりやすく紹介します。

石川啄木が晩年を過ごした東京の本郷区小石川区(現在の文京区)。明治45年4月に亡くなるまでの約4年間ここで暮らしました。小石川区久堅町は、啄木終焉の地としても知られています。金田一京助との下宿生活、歌集『一握の砂』の発行、妻の家出や自身の病気など、波乱に満ちた東京時代をたどりながら、現在の文京区に訪ねることができる啄木のあしあとを紹介します。

  • お申込み・受付方法:当日直接会場にお越しください。

 



第12回企画展「啄木と文の京(ふみのみやこ)」ギャラリートーク《全4回》

  • 開催日:令和元年10月1日(火)、10月27日(日)、11月24日(日)、12月21日(土)
  • 時間:各日とも14:00~14:30
  • 料金:無料(入館料だけで参加できます)

第12回企画展「啄木と文の京(ふみのみやこ)」について、当館館長または学芸員がわかりやすく解説!

  • お申込み・受付方法:当日、直接会場にお越しください。

 


啄木歌碑 10周年記念木柱除幕式 短歌入賞作品

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啄木父子歌碑 建立10周年記念

記念木柱除幕式 啄木父子の歌碑 高知駅

啄木父子歌碑建立10周年を記念して、歌碑敷地内に「記念木柱」を設置し除幕式を行った。

(撮影 岡林一彦さん[石川啄木父子歌碑建立10周年記念行事実行委員会])

 

 

石川啄木父子歌碑」建立10周年記念短歌大会

入賞作品

◎一般の部

 〇佳作

新駅舎鯨ドームに降り立ちぬ啄木父子の歌碑の除幕日 永田エミ

君が植ゑし枝垂桜は天を地を人を繋ぎて里を守れる 竹村咲子

野菜売りて少年兄が求めきし啄木歌集にてうた知りそめき 大岸由起子

潮引きて模様尽しの砂日傘羽化するごとき水はねる児ら 蛭子泰明

啄木の歌口ずさぶ小学生かるた大会明日にひかへて 稲垣貞男

沖縄の明日をめぐりていさかいし父子の日々の悲しき記憶 真栄里泰山

白骨の猫の口より伸びている柿の二葉が真夏を叫ぶ 栗山文子

DDT害虫みたいにかけられて眼だけ笑った終戦の日々 北島清子

仏前の眼鏡は今朝も光りおり私のこころを透かし見る如 鹿島節子

二歳児が一歳の子の鼻汁を指してちり紙保母に渡せり 中平妙子

 

 〇特別賞
渋民の郭公の声は遠けれどやさしく届け土佐のよさこい 上田純子


 〇優秀賞
日盛りを背にし植田を這うごとく農夫はひとり補植しており 岡村霧子

子の袴縫ひくれし手もはかなくて姑の一匙わたくしの掌に 町耿子

画用紙に大きく顔が描かれて肌色クレヨン足りぬ父の日 山下和代

亡き後に生まれし孫がよちよちと爺の写真にこんにちはする 多田睦代

一匙のために大きく口を開けこの世の味を確かめる吾子 三津山智香

 

 〇最優秀賞
少年兵除隊で降りし高知駅五丁目までの焦土歩きぬ 石元雄早夫

 

 

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記念木柱

 

 

 

 入賞作品 (つづき)

◎学生の部

 〇学校奨励賞

 高知県香美市立鏡野中学校 
 茨城県立結城第二高等学校
 岐阜県立吉城(よしき)高等学校  
 岐阜県立飛騨神岡高等学校 


 〇佳作
本を読みぱらぱらめくるそのたびに私の好きがふえていく 川村紗也

沖縄の青く輝く海をみてどこか切ない帰りのバス 岡本瑞穂

青春の名残りといえばきれいです晩夏光という言葉大好き 新立東ミカエル

今日もまた友と立ち寄る駄菓子屋で三ツ矢サイダー一気に飲んだ 宮田萌

炎天に活き活きと咲くペチュニアは微笑みかける母さんに似て 大根田健吾

教室にひたすら響くペンの音クラスメートは四人だけれど 長優斗

登下校山脈清き飛騨の里青春の日々青く彩る 水田有香

分かってるやらねばならぬわかっている課題提出締切り迫る 大下未希也

吉城(よしき)坂毎日上る坂なのに今朝はなんだか長く感じる 清水魅良

演劇の役は何にもセリフがないひぐらしさえも鳴かんとしてる 上ケ平渚


 〇特別賞
夏休み海へプールへ川にいくスイカを食べておなかいっぱい 宮地湊司

 
 〇優秀賞
花メダル踊り子みんなの目標だ心はずませよさこいよさこい 宮地夏凜

夕立に雨宿りしたコンビニの窓に映った筑波嶺の虹 田崎菜緒

夕暮れて山が陽をのむ我家から期待どおりの匂い漂う 田上雷

「ただいまぁ」と言ったとたんにばあちゃんの差し出す手には小豆アイスだ 坂上爽太

鉢巻をキリリと締めて鉋する飛騨の匠の私の祖父よ 薄田結菜

 

 〇最優秀賞
恋なんてどうでもいいと吐き捨てた風が嘘だと言った気がした 守山拓

 

 

 

 

 

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除幕式

除幕式 2019年9月14日 午前10時

高知・岩手両県知事らのメッセージも披露された。

 

 


村上春樹/五木寛之/川端康成/松本清張/石川啄木ら、それぞれの上京

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コブシ

村上春樹の文学は東京で一人暮らしして生まれた

『上京する文學 春樹から漱石まで』

  監修・編集・著者 岡崎武志
  筑摩書房 2019年9月10日出版 840円+税

  • 赤旗」に連載、2012年に新日本出版社から刊行され、当時さまざまな書評で話題になった。「上京者」の一人である評者も読もうと思ううちに入手できなくなり、今回、加筆・修正の上、書下ろし原稿を加えて文庫化されたのを機会に読んだ。
  • 東京への憧れで上京した太宰治石川啄木。生涯で9回上京した宮沢賢治にとって「銀河鉄道」とは上京する夜行列車を指していたのではないかなど興味深い指摘がある。人それぞれの上京があり、東京を舞台にした文学がある。(BOOKウォッチ編集部)

(2019-09-21 J-CAST ニュース)

 

https://www.j-cast.com/bookwatch/2019/09/21009857.html

 


「日の香りかすかに残る文机をだきしめる…」短歌甲子園 最優秀賞

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ムカゴ

短歌甲子園、最優秀賞を報告=岐阜県

  • 高校生が31音の歌の表現力を競い合う今年の全国高校生短歌大会「短歌甲子園」で、岐阜県立飛騨神岡高校3年の玉腰嘉絃さんが最優秀作品賞に輝いた。個人戦第1位に相当する賞で、岐阜県勢では初の受賞。玉腰さんがこのほど、同県の安福正寿教育長に受賞を報告した。
  • 個人戦のお題は「机」と「実」。玉腰さんは机を題材に、「日の香り かすかに残る 文机を だきしめるように 眠りたい春」と詠んだ。「日の光が少し前まで差していたが、今は陰って落ち着いている中で、日の香りは文机の中に残っている。いつも使う机の安心感と穏やかな眠りを包むような春」の情景が浮かんだという。
  • 短歌甲子園については「感性だけではできない。自分の思いをディベートで伝えないといけない」と厳しさを語った。

(2019-09-19 時事ドットコム

 

短歌甲子園、最優秀賞を報告=岐阜県〔地域〕:時事ドットコム

 


「恋愛」の日本近代文学 公開講座 実篤 漱石 啄木 康成 10/5~10/26

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ミズナラ

明治大学公開講座 「恋愛」の日本近代文学(4)

  • 開催日 令和1年10月5日(土曜日) 、10月12日(土曜日) 、10月19日(土曜日) 、10月26日(土曜日)
  • 開催時間  午後1時 から 午後2時30分 まで (計4回)
  • 対象 一般 区内在住・在勤・在学で18歳以上の方

        東京都杉並区永福1丁目9番1号

  • 内容

  ・第1回:10月5日(土)武者小路実篤『友情』         永遠の青春小説を読む

  ・第2回:10月12日(土)夏目漱石『行人』

      近代知識人と恋愛

  ・第3回:10月19日(土)石川啄木『一握の砂』

『一握の砂』には20首に「恋」や「初恋」の言葉が含まれ、また22首に及ぶ橘智恵子宛相聞歌もあります。これらの歌を考察したいと思います。

  ・第4回:10月26日(土曜日)川端康成伊豆の踊子

     「踊子」と青年の自己再生

 

・申し込み締切日 令和1年10月4日(金曜日)
 電話で、明治大学リバティアカデミー事務局へ(電話:03-3296-4423)

・講師 明治大学 政治経済学部教授 冨澤 成實
    明治大学 政治経済学部教授  池田 功
    明治大学 政治経済学部兼任講師 西蓮寺 成子
    明治大学 政治経済学部兼任講師 田中 絵美利

・費用  2,200円(税別)(全4回)
・定員  60名(申込順)

 

明治大学公開講座 「恋愛」の日本近代文学(4)(明治大学和泉キャンパス)|杉並区公式ホームページ

 


「啄木鳥探偵處」公認パネル展&縁の地マップ 〜9/29

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ナデシコ

Map Life

「啄木鳥探偵處」協力 石川啄木 所縁の地マップ

石川啄木 歌碑(小樽公園)
石川啄木 歌碑(水天宮)
石川啄木居住の地(た志満)
石川啄木歌碑(小樽駅前)

 

啄木の歌とゆかりの地の写真とアニメがみられる!

「啄木鳥探偵處」協力 石川啄木 所縁の地マップ | Map Life

 


 

小樽アニメパーティ

「啄木鳥探偵處」公認パネル展

・会場 市立小樽文学館(〒047-0031 小樽市色内1-9-5)フリースペース

・期間 9/7(土)~9/29(日)9:30~17:00


2020年春放送開始予定のTVアニメ『啄木鳥探偵處』(きつつきたんていどころ)が「小樽アニメパーティー2019」にやってくる!

 

「啄木鳥探偵處」公認パネル展 | 小樽アニメパーティー

 


「石川啄木の地図の歌」ブログ紹介

 

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ミズナラ

 「今日から始める『地図の雑学辞典』」

179.石川啄木の地図の歌

石川啄木(1886-1912)は、以下の二つのことで地図と測量に係わりがあります。

彼を流浪の詩人と呼ぶ人がいるように、地名の含まれた歌が多いのです。今ひとつは、下記のようによく知られた「地図」を含んだ歌が多く詠まれています。


 地図の上
 朝鮮国にくろぐろと
 墨をぬりつつ秋風を聴く

 

 今のうちに
 忘れぬうちに
 故郷の村の地図を書いて置かんと思い立ちたる

 

書き残したいと思ったものを「地図」という言葉で代弁していることに、「地図好き人」は感じ入ります。

(2019-09-13 ブログ「華森から」)

 

今日から始める『地図の雑学辞典』179.石川啄木の地図の歌: 華森から

 


「文のみやこに、そを聴きに行く」盛岡市と文京区を結ぶ啄木の世界観

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ユリノキ

盛岡と文京区の魅力語るクロストーク 「谷根千」テーマに、森まゆみさん登壇

谷根千のこと、盛岡のこと。クロストーク

・日時 2019年9月15日 14時~15時

・場所 さわや書店ORIORI

・参加無料 定員は30人(当日先着順)

 

谷根千のこと、盛岡のこと。クロストーク」が9月15日、さわや書店ORIORI(盛岡市盛岡駅前通)で開催される。

  • 「文のみやこに、そを聴きに行く」では、盛岡市と文京区を結ぶきっかけとなった石川啄木の世界観や歴史文化、街の魅力のつながりをフックに、盛岡を愛する市民と文京区を愛する区民が、お互いに理解・尊敬し合い、関わり合うことで、それぞれの地域の価値や共通点を見いだし、人々が集まる場所を育成することを目的としている。「文のみやこ」は文京のこと、「そを聴きに行く」は、石川啄木の短歌「ふるさとの訛(なまり)なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく」から取った。
  • プログラムを企画・運営する「コンテンツ計画」の有坂民夫さんは東京育ちで、Iターンで盛岡に移り住み、文京区に住んでいた経験もあるという。「啄木も盛岡と文京を行ったり来たりしながらいろんな人とつながっていった。文京に遊びに行った時に訪ねられる場所があって人がいて、つながった人同士がゆるやかな関係で交流できるのが理想的だと思う」とも。
  • 今回のイベントを皮切りに、10月には文京区でのまち歩きイベント「路上探偵~啄木の事件簿」、来年1月ごろには交流プログラムの開催を予定している。

(2019-09-12 盛岡経済新聞)

 

盛岡と文京区の魅力語るクロストーク 「谷根千」テーマに、森まゆみさん登壇 - 盛岡経済新聞

 


四万十市「幸徳秋水碑」から 高知市「石川啄木碑」へ <17 (おわり)>


◎啄木文学散歩・もくじ https://takuboku-no-iki.hatenablog.com/entries/2017/01/02

 

四万十市幸徳秋水碑」から 高知市石川啄木碑」へ <17>(おわり)

  そして「啄木の息」へ

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高知の海

じ・つ・は・・・

「啄木の息」が生まれたのは高知!

 高知へ旅行したとき、偶然「啄木の父一禎終焉の地」を見つけました。土地の人に聞いて回ったり、寺田寅彦記念館で調べたりしました。帰宅してから、高知の観光ガイドの人と連絡を取り、たくさんの資料を送ってもらいました。

 この“調べていく過程”がとても面白かったのです。そこで、啄木に興味のある方たちに知らせたくなりました。
 

「ウェブサイトは、どうだろう!」と、ひらめきました。
 その数日後に誕生したのが、ブログ「啄木の息」です。


 お読みくださる皆さまのお陰で、来年は20年になります。とても感謝しています。ありがとうございます。

 

 「楽しんで書く」「書きたいときに書く」という気持ちで続けてまいりました。

 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

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なかむらし(現 四万十市)マンホール

 

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アーケードに並ぶ新鮮野菜 みんな高知産


 

(おわり)