〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

若山牧水「海哀し山またかなし酔ひ痴れし恋のひとみにあめつちもなし」

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若山牧水 生家(宮崎県日向市 牧水は花の咲いている縁側で生まれた)

真生(SHINSEI)2022年 no.316

若山牧水と花」  近藤典彦

 今回は若山牧水(1885年・明治18〜1928年・昭和3)の実質上の第一歌集『別離』(東雲堂、1910年・明治43)を手がかりにして、標題についてかんがえて行きたいと思います。

 

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 園田小枝子は牧水と添い遂げられませんでしたが、牧水にとって永遠の女性でした。

 

 牧水と花という視点から見ると、「山ざくら」という花は牧水にとって特別の意味をもつようです。

 

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 以上を念頭において、もう一度「山ざくら」七首を朗誦してみませんか。

 

<真生流機関誌「真生(SHINSEI)」2022年 no.316 季刊>(華道の流派)