小説「鳥影」と古里つなぐ 盛岡・啄木記念館が収蔵展
- 石川啄木記念館の収蔵資料展「啄木と渋民~小説『鳥影(ちょうえい)』より~」は、盛岡市の同館で開かれている。旧渋民村(現盛岡市)を舞台に展開する同作を通し、ふるさと渋民の様子や、モデルとなった人々を紹介している。
- 「鳥影」は1908(明治41)年11、12月、東京毎日新聞に59回連載された。小説家として認められようと苦闘する啄木は東京・蓋平館(がいへいかん)別荘に居て、初の(そしてただ一度となる)新聞連載小説に取り組んだ。物語は好摩駅へ降り立つ帰省の場面から始まり、若者らのひと夏の交遊群像を描いてゆく。
- 好摩駅や鶴飼橋を実際の地理を念頭に描写したと見られることなどを、写真や地図を用い解説している。
・5月8日まで。
(2022-02-09 岩手日報)
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