〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「ー失いし者の詩、石川啄木ー 書作 佐藤紫雲展」〜4/10

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詩から読み取る啄木像

  佐藤紫雲さん書作展 盛岡

  • もりおか啄木・賢治青春館の企画展「ー失いし者の詩(うた)、石川啄木ー 書作 佐藤紫雲展」は、同館展示ホールで開かれている。奥州市の書家佐藤さんが読み取った啄木像を、大作展示を通じ浮かび上がらせている。
  • 「見よ今日も/かの蒼空に/飛行機の/高く飛べるを」の部分を取りあげたのは詩「飛行機」。縦4.1m、横1.43mの大紙4枚に力強い文字が連なる。
    佐藤さんは、「全てを失いながらも、小説家になることなど遠い夢に向かって啄木は挑戦し生きていく。そういう思いを書に表現したかった」と動機を明かす。
  • 1954年旧水沢市生まれ。父の号と同じ「紫雲」を受け継ぐ。

   ・展示は4月10日まで。問い合わせは同館(019・604・8900)へ。

(2022-02-08 岩手日報