『紅苜蓿(れつどくろばあ)<1>』
-啄木の歌に登場する花や木についての資料-
紅苜蓿(べにまごやし→れつどくろばあ)
石川啄木が寄稿し 後に編集もした「苜蓿社」の雑誌名
うまごやし
ヨーロッパ原産のマメ科の一、二年草。肥料・牧草にするので、馬肥の名がある。江戸時代に渡来したといわれ、多く海辺に野生化。葉は長さ1.5cm内外の3小葉に分かれる。春、葉腋から出た短い花柄上に少数の黄色い花をつけ、花後にらせん状に巻いた5mm内外のとげのある豆果を結ぶ。緑肥、飼料作物として栽培され、また野生化もしている。
ぼくしゅく
ぼくしゅくは本来、これに似て青紫色の花をつけるムラサキウマゴヤシ(アルファルファ)、豆果にとげのないコメツブウマゴヤシがあり,栽培されまた野生化している。漢名野首草。
ツメクサとも。ヨーロッパ原産のマメ科の多年草。茎は長く地をはい,葉と花序は立ち上がる。葉柄は長さ6~20cm,長さ2cm内外の倒卵形の小葉を3個つける。春~夏,葉よりも長い花柄を出し,多数の花を頭状花序に密生する。花は白色の蝶(ちょう)形花で長さ7~8mm内外。江戸時代,オランダからの輸入品の詰物として日本に入り,明治以降牧草として導入された。
アカツメクサ(赤詰草・赤漆姑草)
ヨーロッパ原産、明治初年頃日本に渡来し各地に帰化し、牧草として栽培されるマメ科の多年草。ムラサキツメクサともいい,三小葉からなり、しばしば中央に八字状の白斑がある。夏、茎の上部に紅紫色の小蝶形花を多数密集し、花後、莢を生ずる。シロツメクサとともにクローバーの名で知られる。レッド・クローバー。和名紫詰草。
クローバー (白) 堅実・幸福・約束・私を想ってください (赤)善良で陽気・勤勉
うまごやし 約束・幸運・生命 ・快活
(つづく)