〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木は私には生涯の友 釧路で資料展 〜11/11

釧路での啄木、足跡追い50年

 北畠立朴さん独学研究の成果初公開/11日まで

  • 歌人石川啄木が釧路で過ごした76日間の足跡を追った釧路啄木会会長で民間研究家の北畠立朴(りゅうぼく)さんの研究資料が、市中央図書館で初公開されている。11日まで。
  • 啄木は1908(明治41)年1月21日夜に釧路駅に降り立った。21歳。当時の釧路新聞記者として4月5日まで釧路で過ごした。
  • 啄木は現在の釧路市大町にあった関という下宿2階で寝起きしていた。北畠さんが作った下宿周辺の当時の住宅地図には、民家や商店、旅館など200軒余が手書きで記されている。
  • 啄木をめぐる女性(小奴〈こやっこ〉、梅川操、三尺ハイカラ)やその他の人物に関する資料も豊富だ。新聞や雑誌記事の切り抜き、手紙や写真、戸籍などを分野ごとに整理している。
  • 「学歴がなくても、努力をすれば一流の研究者になれる」。そんな執念が次々と新しい発見を生んだ。国際啄木学会理事でもある北畠さんは「啄木は私に とっては生涯の友。地味だけどやっているとおもしろい」と言う。(高田誠)

(2018-11-08 朝日新聞

釧路での啄木、足跡追い50年:朝日新聞デジタル