啄木記念館の名物学芸員、山本さんあす退職 盛岡
- 石川啄木記念館の学芸員山本玲子さんが30日で退職する。1990年から約24年間、独自の視点で歌人石川啄木の人間性と文学を研究し、恋文形式で啄木の感性への共感をつづった著書などが話題を呼んだ。今後は「啄木ソムリエ」の肩書で全国に魅力を伝えていく予定だ。
- 好きな一首は「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」。啄木の言う「えらい人」は「悲喜、哀楽を味わっている人」と解釈している。山本さんの旅立ちを励ましているようにも聞こえるという。
(2013-11-29 河北新報)