〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

こんなときこそ近場旅! スタンプラリー 啄木縁のポイントも

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夕陽に染まる入道雲

文京区スマホDEスタンプラリー

文京区内の観光スポット等を巡り、スタンプを集めて抽選で豪華景品を当てよう!

・期間:令和2年9月1日(火)から10月31日(土)まで

・対象:どなたでも

・参加方法:スマートフォンQRコードを読み取り、参加登録をしてスタート

・キャンペーンサイトは9月1日(火)公開!

スタンプポイント

各6エリア(湯島・本郷、根津・千駄木、白山・本駒込、後楽園・春日、小石川、関口・目白台)から2ヶ所以上回り、スタンプを取得してください。

啄木鳥ポイントのスタンプ10個を全て取得した方に、アニメ『啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)』の限定コラボノベルティをプレゼントいたします。(先着順1,000個限定)

スタンプポイントには、石川啄木終焉の地 歌碑・顕彰室 小石川5-11-8 もあります。

 

同時開催!描き下ろしイラスト&パネル展示

啄木鳥探偵處イラスト

・啄木鳥探偵處とは

  • 伊井圭による第3回創元推理短編賞を受賞した同名小説のアニメ化。明治時代の日本を舞台に、文京区ゆかりの歌人石川啄木が探偵役、啄木と交流があった文京区ゆかりの言語学者金田一京助がその助手役となり、「史上最も『文学的』な探偵(バディ)」として活躍します。

 

・お問い合わせ先 文京シビックセンター

(2020-08-18 文京区役所)

 

文京区 文京区スマホDEスタンプラリー

「新聞記者啄木」の素顔に迫る 釧路

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ゲンノショウコ

釧路の啄木、仕事も恋も 76日間の記者生活 企画展で注目

新聞記者として函館から道内各地を渡り歩きながら、優れた短歌の数々を生んだ漂泊の歌人石川啄木(1886~1912年)。釧路時代に焦点を当てた企画展が7月下旬まで釧路文学館で開かれ、精力的な仕事ぶりの一方、自由奔放な私生活に注目が集まった。残された貴重な資料を通じ、「新聞記者啄木」の素顔に迫った。

 

 さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき

  • 1908年(明治41年)1月21日、列車を乗り継ぎ、釧路停車場に着いた啄木は、この夜の心境を短歌にした。妻子を小樽に残し、21歳だった。小樽日報の記者だった啄木は、小樽日報と社長が同じで北海道新聞社の前身の一つ旧釧路新聞社に移った。
  • 新聞記者の経験は3カ月ほどにすぎなかったが、釧路に着任して3日後、小樽から釧路に赴く際の出来事を随筆「雪中行」にまとめ、紙面に掲載した。同じ年の3月には暴風雪が釧路を襲い、家屋の倒壊で多数の死者が出た。啄木は取材を指示した記者の情報などを基に、紙面を1ページ割いて記事を書いた。

 膝(ひざ)を揃(そろ)へて座れるまま畳の上に伏臥(うつぶし)て楓(もみぢ)の如き両の手を美(うつく)しの顔にあてて事切れ居たる

  • 記事では12歳の少女が屋根に押しつぶされ、命を落とした様子を描写すると、自身の日記では自慢げにこう振り返った。

 田舎の新聞には惜しい程の記事と思ふと、心地がよい

(中野訓)
(2020-08-16 YAHOO!ニュース > 北海道新聞

 

釧路の啄木、仕事も恋も 76日間の記者生活 企画展で注目(北海道新聞) - Yahoo!ニュース

「文芸マルチ人間 〜 啄木・れいん 〜」啄木学級 9/5

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2020 啄木学級故郷講座チラシ

啄木学級故郷講座

2020年9月5日(土)13:00 受付開始
           13:15 開講

会場 旧渋民尋常小学校 石川啄木記念館中庭内

第1部 講演 「銀河鉄道通勤 OL の夢」
    講師 工藤 玲音 氏

第2部 対談 「文芸マルチ人間 〜 啄木・れいん 〜」
    工藤 玲音 氏 × 森 義真 石川啄木記念館館長

 

◦主催 公益財団法人盛岡観光コンベンション協会

 

◦お問合せ 石川啄木記念館
 〒028-4132 盛岡市渋民字渋民9
 電話 019-683-2315  FAX 019-683-3119

 

石川啄木記念館

啄木についてつづった随筆集も -吉井勇記念館企画展- 〜9/28

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ハツユキソウ

高知)吉井勇の企画展 アニメの台本など展示 香美市

  • 香美市で一時暮らしていた歌人吉井勇をテーマにした企画展「文明開化の青春群像劇 テレビアニメ『啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)』に見る吉井勇と文士たち」が、同市の市立吉井勇記念館で開かれている。9月28日まで。
  • アニメ「啄木鳥探偵處」は今年4月から6月にかけてBSフジなどで放送された。明治末期の東京を舞台に、歌人石川啄木が探偵業を始めるというストーリー。吉井は啄木の歌人仲間という設定。吉井が作詞した「ゴンドラの唄」がエンディングテーマになっている。企画展では、啄木についてつづった随筆集もある。(湯川うらら)

香美市吉井勇記念館(0887・58・2220)

(2020-08-14 朝日新聞

 

高知)吉井勇の企画展 アニメの台本など展示 香美市:朝日新聞デジタル

 

吉井勇記念館 - 香美市公式ホームページ

啄木と漱石の文章から見えること コロナとペスト

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ヤマブキ

人間、自然の尊厳守る世を コロナ禍と ペスト

 啄木と漱石の文章から

 新型コロナウイルスの感染拡大は、日本と世界の抱えるさまざまな問題をあぶりだし、社会のあり方を問うています。今から約100年前、明治期の日本にはペストが流行しました。当時を生きた、夏目漱石石川啄木の文章から見えることを、憲法に基づく民主的な吟詠の会として活動する新興吟詠会本部事務局長の園部道佳さんの寄稿で紹介します。

漱石とペストの流行

  • 激しく移り変わる「文明開化の明治日本」を「開化が進めば進むほど競争がますます劇しくなって生活はいよいよ困難になる」、「焦慮に焦慮て、汗を流したり呼息を切らしたりする。恐るべき神経衰弱はペストより劇しき病毒を社会に植え付けつつある」と鋭い眼差しでみています。

啄木の人間への警告

  • 新型コロナをはじめ、新たな感染症が次々と出現している要因に、人間による生態系への無秩序な進出と、熱帯雨林の破壊などの環境破壊が指摘されます。
  • 啄木は、百年前の随想「猿と人と森」で、「人間はいつの時代も木々を倒し、山削り、川を埋めて、平な道路を作ってきた。だが、その道は天国に通ずる道ではなくて、地獄の門に行く道なのだ」と、サルは白雲落日の山に行ってしまったと記し、自然を破壊していく人間へのサルの警告を発しています。
  • 文芸誌「明星7号」(明治41年)には、「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹と戯る」「血を見ずば飽くを知らざる獣の本性をも神を崇めむ」を「石破集」として百余首の短歌を発表、治安警察法のもと、整理、集大成して「一握の砂」として出版しました。

(2020-08-12 東京民報)

 

人間、自然の尊厳守る世を コロナ禍と ペスト 啄木と漱石の文章から | 日本共産党東京都委員会

啄木短歌からの着想をオリジナル茶わんに -石川啄木記念館-

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ミソハギ

啄木の心、茶わんに投影 記念館でワークショップ

  • 盛岡市渋民の石川啄木記念館(森義真館長)は8、9の両日、同館で茶わん作りのワークショップを開いた。参加者は啄木の短歌から得た着想を基に、自分だけのオリジナル茶わんの絵付けに挑戦した。
  • 両日とも午前と午後の2部制で計25人が参加。マスクの着用や換気、道具を共有しないといった新型コロナウイルス感染症対策を講じて実施した。

(2020-08-11 岩手日報

 

啄木の心、茶わんに投影 記念館でワークショップ | 岩手日報 IWATE NIPPO

きょうは「山の日」〈ふるさとの山はありがたきかな〉 啄木

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ハギ

正平調

  • 日本に山はいくつあるか? 千か、5千か、1万か。数えた方がいる。武内正さんは2万5千分の1地形図4400枚余りを調べ上げ、「日本山名総覧」(1999年)にまとめた。
  • 要した歳月は6年。その数、およそ1万8千である。珠玉のデータに石丸哲也さんが解説の文章を付けた共著「日本の山を数えてみた」がおもしろい。
  • 〈ふるさとの山に向ひて言ふことなしふるさとの山はありがたきかな〉。きょうは「山の日」だが、ふるさとの山がこの夏はコロナで遠くなり、石川啄木の一首がいつにもまして胸にしみる人も多いことだろう。

(2020-08-10 神戸新聞

 

神戸新聞NEXT|正平調|

8/8は 親孝行の日 「たはむれに母を背負ひて」啄木

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ノリウツギ

<ブログ紹介>

短歌のこと

親孝行の日石川啄木「たはむれに母を背負ひて」[日めくり短歌]

今日8月8日は、親孝行の日。親孝行にちなむ、石川啄木の有名な短歌をご紹介します。

 たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず

母と子のつながりを思わせる啄木の歌の一つとして親しまれてきた歌です。

石川啄木は親孝行だったのか

・親思いでもあった啄木

・歌稿ノート「暇な時」より啄木の歌

・茶断ちをした石川啄木の母

 

(2020-08-08 短歌のこと)

 

親孝行の日、石川啄木「たはむれに母を背負ひて」【日めくり短歌】 - 短歌のこと

「ふるさとの土をわが踏めば/何がなしに足軽くなり/心重れり」啄木

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ブルビネ・フルテッセンス

春秋

  • 石川啄木が故郷の岩手山を詠んだという。「ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな」。この夏、帰省して肉親や旧友らとの再会を待ちのぞんでいた方も多いであろう。ところが、新型コロナの影響で、例年とは様相が一変してしまった。
  • 地元での感染の広がりを恐れ、各地の知事から里帰りへの注文が相次いでいる。国はといえば、コロナ対策を担当する大臣が「慎重に考えて」と。官房長官は旅行・観光業界への配慮からか、人の移動の自粛には慎重なのだと伝えられている。
  • 「ふるさとの土をわが踏めば/何がなしに足軽(かろ)くなり/心重(おも)れり」。啄木はさまざまな事情から、郷里への思いは複雑だったようだ。

(2020-08-05 日本経済新聞

 

石川啄木が故郷の岩手山を詠んだという。「ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな」。この夏、帰省 :日本経済新聞

啄木は「『ローマ字』日記」の表記法で抑圧から逃れようと…

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ムクゲ

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連載「組版夜話」第2話

和文組版は “日本語の組版” ではない!?

    組版者 前田年昭 氏

  • 和文組版は、日本語の決めごとに従う」と教本類には書かれている。いっけん当たり前に思えるが、ここで言う日本語とは何か。書なのか、言なのか、意なのか。
  • 言としての日本語は、ローマ字で書くこともできる。石川啄木の作品に『ローマ字日記』がある。17歳から日記をつけた啄木は、1909年23歳のふた月あまりをローマ字で書いた。ローマ字という表記法をとることで難しい漢字の表現から脱却し、さまざまな抑圧から逃れようとした。表記を選び直すことで日本語の新たな文体を追求しようとする果敢な試みだった(岩波文庫版解説の桑原武夫による)。

(2020-07-30 creators-station)

 

つづき

和文組版は“日本語の組版”ではない!? ~連載「組版夜話」第2話~ | クリエイターズステーション