〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木は「『ローマ字』日記」の表記法で抑圧から逃れようと…

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連載「組版夜話」第2話

和文組版は “日本語の組版” ではない!?

    組版者 前田年昭 氏

  • 和文組版は、日本語の決めごとに従う」と教本類には書かれている。いっけん当たり前に思えるが、ここで言う日本語とは何か。書なのか、言なのか、意なのか。
  • 言としての日本語は、ローマ字で書くこともできる。石川啄木の作品に『ローマ字日記』がある。17歳から日記をつけた啄木は、1909年23歳のふた月あまりをローマ字で書いた。ローマ字という表記法をとることで難しい漢字の表現から脱却し、さまざまな抑圧から逃れようとした。表記を選び直すことで日本語の新たな文体を追求しようとする果敢な試みだった(岩波文庫版解説の桑原武夫による)。

(2020-07-30 creators-station)

 

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和文組版は“日本語の組版”ではない!? ~連載「組版夜話」第2話~ | クリエイターズステーション