〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

浜松文芸館に石川啄木の自筆書簡を訪ねて <3>

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  • 浜松市 ─ 浜松文芸館に石川啄木の自筆書簡を訪ねて 加藤雪膓への手紙 2026年 <> <> <> <> <> <> <

薄いクリーム色の紙に書かれた啄木の手紙

展示室入口の垂れ幕

 

啄木の直筆の手紙は、展示室真ん中くらいの場所、幅1メートル以上ある細長い展示ケースに入っています。

展示品リストには【「加藤雪膓宛て石川啄木書簡」 加藤ふみ氏寄贈】とありました。

原稿用紙のようにマス目が入った薄いクリーム色の紙に、啄木らしい少し丸い文字で手紙が綴られています。

加藤雪膓からの箇条書きの質問に答えるという形で、番号を振って啄木の答えや考えが書いてあり、啄木の几帳面な一面が垣間見えるように思いました。

 

項目ごとの手紙の概要

(1)夕暮、牧水、白秋氏の作によしと思う歌あり。只今は土岐哀果氏の作風に注目。

(2)現在は特に深き因縁ある雑誌は無い。自分の雑誌を小さくてもよいから一つ欲しいもの。

 「一握の砂」は二、三日中に出来る筈。20歳の時出した新体詩集「あこがれ」は目下絶版。

(3)「曠野」のことは一向存ぜず。原稿はやったが不確な雑誌と思っている。たとえ出るにしても長つづきは致すまい。

(4)古代の歌集で現在愛読しているものは一冊も無い。

(5)歌人の読むべき雑誌とは歌本位の雑誌の事。それならば「創作」「スバル」の二つ。

 

 

「浜松城」 別名「出世城」徳川家康が天下統一の基礎を築いた城

 

(つづく)