〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「一握の砂」「悲しき玩具」を手に 盛岡、函館、小樽などを訪れ…

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セイロンベンケイソウ

(声)青春の一冊「北帰行」思い返す

  • 外岡秀俊さんの「北帰行」は、私が大学に入って最初に読んだ長編小説です。石川啄木の世界に心引かれて啄木漂泊の足跡をたどる青年を描き、1976年度の文芸賞を受賞した作品で読みごたえがありました。
  • 「北帰行」に触発された私は、啄木の「一握の砂」「悲しき玩具」を収めた岩波文庫を手に、ゆかりの盛岡、函館、小樽などを学生時代に訪れました。深い思索と透明感のある叙情とが、古風で硬質な文体によって織りなされる作品は、私にとってかけがえのない青春の一冊です。(高校非常勤講師 吉田智美
    (2022-01-27 朝日新聞

(声)青春の一冊「北帰行」思い返す:朝日新聞デジタル