《 いまだから 》
♬ mapで楽しむ「啄木の足跡めぐり」<19>北海道釧路市 29
29 啄木遊興の地
・啄木遊興の地
明治中期頃から、この一帯に高級料亭が建ちました。その中でも、料亭「喜望楼」は道東一の料亭と言われました。啄木も何度となく足を運んでおります。料亭「鹿嶋屋」もこの一帯に建っておりました。(啄木歌碑・記念碑マップ」釧路市観光振興室)
- 啄木は、この「しゃも寅」と、百米ほど離れた「喜望楼」と、そのすぐ隣りの「鹿島屋」というふうに、狭い地域を中心に行動していたようである。よく云われるが、近くにある“しゃも寅の井戸”は、この料理屋の構内にあった昔からの自然噴井戸である。(「石川啄木-その釧路時代」鳥居省三)
「火をしたふ蟲のごとくに/ともしびの明るき家に/かよひ慣れにき」
ストリートビュー1の道を奥に進むと、右側に「しゃも寅の井戸」の石碑が見えてくる。
ストリートビュー2には「しゃも寅の井戸」の石碑と、駐車している車二台の後ろに四阿の屋根が見える。その屋根の下に啄木縁の「しゃも寅の井戸」がある。
- 喜望楼は釧路で一、二の料亭で、啄木もよく出入りしたところ。しゃも寅は小奴がいたことで知られる料亭で、酔った啄木がそこの水を飲んで酔いをさましたという。“しゃも寅の井戸”には、今も冷水が湧き出している。
(「啄木文学碑紀行」浅沼秀政)
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