鎌倉文学館「明治150年」で特別展 近代の作家に焦点
- 明治時代が始まって百五十年を記念した特別展「明治、BUNGAKUクリエイターズ」が鎌倉市長谷一の鎌倉文学館で開かれている。日本の近代文学黎明(れいめい)期の作家たちの葛藤を描いた高橋源一郎さんの小説「日本文学盛衰史」を基に展示を構成し、関連資料約百点を集めた。七月八日まで。
- 展示では、話し言葉に近い言葉で書く「言文一致」の初の小説とされる「浮雲」などで知られる二葉亭四迷(一八六四〜一九〇九年)を紹介。四迷の死に際し、島崎藤村(一八七二〜一九四三年)の悼んだ追悼文などが並ぶ。
- 森鴎外初の言文一致の小説とされる「半日(はんじつ)」の原稿などが展示されている。石川啄木(一八八六〜一九一二年)が鴎外に宛てた手紙などもある。
- 問い合わせは同館=電0467(23)3911=へ。(北爪三記)