〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 啄木『一握の砂』の復刻初版本を展示

山梨)文学作品でたどる明治150年 復刻初版本を展示

  • 日本の近代文学を代表する小説や詩集などの復刻初版本を展示した「文学作品でたどる明治150年」が、山梨県都留市の市立図書館で開かれている。明治元年から150年の節目の年を記念する企画で、初版の体裁が可能な限り忠実に再現された復刻本を手に取って見ることができる。
  • 「明治期」「大正期・昭和戦前」「昭和戦後以降」の3期にわたる展示企画で、現在は「明治期」を開催。坪内逍遥当世書生気質」、二葉亭四迷浮雲」、与謝野晶子「みだれ髪」、夏目漱石「吾輩ハ猫デアル」、石川啄木「一握の砂」など「新選名著複刻全集近代文学館」(日本近代文学館)として刊行された18作品と、尾崎紅葉「鬼桃太郎」など「名著複刻日本児童文学館」(ほるぷ出版)として刊行された6作品が展示されている。
  • 5月2日からは「大正・昭和戦前」の作品が加わり、「明治期」と一緒に展示される。問い合わせは市立図書館(0554・43・1324)へ。(小渕明洋)

(2018-04-25 朝日新聞


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