〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」啄木 1/20


[カレイドスコープ]


啄木来釧110年盛大に 20日にイベント「雪あかりの町」

  • 1908年(明治41年)1月21日に歌人石川啄木(1886〜1912年)が釧路停車場に降りたってから今年で110年。来釧記念日前日の20日には、ゆかりの地を氷のキャンドルで照らす「啄木・雪あかりの町・くしろ」が市内大町の港文館や南大通周辺で開かれる。イベントは今回で15回目を迎え、主催する実行委員会は「一緒に節目を盛り上げて」と来場を呼び掛けている。

  「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」

  • 啄木は、釧路に到着した夜の情景をそう詠んだ。旧釧路新聞社北海道新聞社の前身の一つ)の記者として赴任した啄木は、現在の南大通にあった下宿で暮らし、4月5日まで76日間釧路に滞在した。
  • 啄木・雪あかりの町・くしろは、旧釧路新聞社の社屋を再現した港文館で午後2時半開始。啄木の歌を詠む詩吟のミニ公演に続き、釧路啄木会の北畠立朴会長の講演会、啄木かるた大会(当日参加可)を開く。
  • 港文館前広場では午後5時から点灯式。南大通周辺の市道延長約400メートルを氷のキャンドルと紙袋で作るランタンで照らし、沿道には啄木の故郷岩手県の郷土料理「せんべい汁」やラーメンなどの屋台、橋南西会館内にはワインやチーズを味わう「バル」を開設する。啄木が歩いた夜道を散策しながら、飲食を楽しめる毎年人気の企画だ。

(2018-01-10 北海道新聞


記事