〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

停車場の 人ごみの中に そを聴きに行く… 石川啄木

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[イチョウ]

東北の高速バス事情 列車からバスへ継承された「夜行文化」 新幹線延伸でどう変わった

  • 東北では、往年の夜行列車から「夜行文化」を引き継ぎ、首都圏へと毎日走る夜行高速バスがいまも堅調。都市間を結ぶ昼行路線も地域の足を担っているほか、新参事業者も頭角を現してきています。
  • 東北地方の高速バス最大の特徴は、夜行列車が多数運行されていた時代から綿々と続く「夜行文化」を引き継ぎ、北東北から 首都圏へ向かう長距離夜行路線が、いまも「元気」な点です。
  • 古くは、石川啄木の「ふるさとの訛なつかし停車場の 人ごみの中にそを聴きに行く」という歌(啄木は岩手県出身で、「停車場」とは上野駅とされる)や、高度成長期に「金の卵」と呼ばれた東北の中学卒業者が東京に集団就職した歴史に象徴されるように、東北地方と首都圏の人的交流は以前から活発でした。冬場の農閑期には首都圏へ出稼ぎに向かう人も多く、特に年末 の帰省ラッシュ時にはたくさんの人が故郷を目指しました。
  • 1982(昭和57)年、東北では新幹線が大宮から盛岡まで開業しましたが、青森県秋田県から首都圏、あるいは中核都市である仙台のあいだを移動するのは、依然として半日がかりでした。眠っているあいだに移動できる夜行高速バスは、出張客や帰省客などに好評を得て人気路線となりました。(成定竜一(高速バスマーケティング研究所))

(2018-12-30 みんなの乗りものニュース

 

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