[灯り]
「読むらじる。」
石川啄木の言いわけは、手紙1.3メートル分!
DJ日本史「偉人たちの“苦しい言いわけ”」②
- 歴史好きが歴史を熱く語る番組“DJ日本史”では、『偉人たちの“苦しい言いわけ”』をテーマにお伝えしました。
- 明治の歌人、石川啄木(いしかわ たくぼく)の言いわけを見ていきましょう。 歌集「一握の砂」などで知られる石川啄木ですが、生前はなかなか評価されずいつもお金に困っていました。 そんな石川啄木が、お金を借りていた友人に送った手紙が残されています。
- 啄木が書いたその手紙、まず、こう始まります。 「私が悪いのです。ひと言も言いわけできません…」 あとに続くのは謝罪のことば? と思いきや、そうではなく、お金を返せない理由があれこれ。「お金を返そうと思って1週間前に教師として働き始めました。 そこで給料の前借りを頼みましたが、応じてもらえませんでした。
- また、村全体が今は凶作で苦しく他からお金を借りることもできません……」 くどくどと言いわけが続くこの手紙、実に1メートル33センチにも及んでいます。 そんな手紙の最後は、こんな言葉で締めくくられています。 「そういう次第ですので、どうかわかってください」。
・5分ほど、録音を聴くことができます。