啄木ゆかりの芸者「小奴」の遺品寄贈 釧路の研究家
- 歌人・石川啄木の釧路時代のなじみの芸者だった小奴(こやっこ)=本名・近江ジン=さんの遺品29点が26日、釧路市に寄贈された。啄木と親交が深かった言語学者の故金田一京助さんが、釧路で近江さんと会った思い出を詠んだ短歌の自筆色紙など貴重な品ばかり。市は来年、市中央図書館に併設して開設する釧路文学館で公開する。
- 市内在住の啄木研究家北畠立朴(きたばたけりゅうぼく)さんが2002年ごろ、道外に住んでいた近江さんの養女(故人)から「釧路で活用を」と人づてに預かったものを寄贈した。色紙は12枚組で、1951年に金田一さんが釧路を訪れた際、近江さん経営の旅館で世話になった返礼とみられる。