啄木かるた真剣勝負 盛岡・玉山区
- 使われるかるたは、全国の愛好家からの人気投票をもとに、代表作の歌集、「一握の砂」と、「悲しき玩具」から百首を選んで作られ、百人一首と同じように上の句を聞いて、下の句が書かれたかるたを取り合う。
- 「不来方のお城の草に寝ころびて」などと上の句が読まれた瞬間、出場者は札を目がけて膝の上に置いた手を素早く伸ばした。「ナイス」「どんまい」とチーム戦ならではの掛け声が飛んだ。
- 啄木は大のかるた好きで、日記に「地元にかるた文化を広めたのは自分。腕前も一番」と記したほど。主催した石川啄木記念館の森義真館長は「うれしくて天国の啄木も遊びにきていたかも」。
- 「己(おの)が名をほのかに呼びて/涙せし/十四の春にかへる術(すべ)なし」
「砂山の砂に腹這(はらば)ひ/初恋の/いたみを遠くおもひ出(い)づる日」
(2016-02-21 岩手日報、毎日新聞、朝日新聞、NHK盛岡放送局 など)
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