〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「啄木かるた大会」啄木は大のかるた好き


[啄木かるた]


啄木かるた真剣勝負 盛岡・玉山区

  • 啄木生誕祭第14回啄木かるた大会は20日盛岡市玉山区の渋民文化会館(姫神ホール)で開かれ、出場者が慣れ親しんだ先人の短歌で真剣勝負を繰り広げた。市内外から86チーム、258人が参加した。
  • 使われるかるたは、全国の愛好家からの人気投票をもとに、代表作の歌集、「一握の砂」と、「悲しき玩具」から百首を選んで作られ、百人一首と同じように上の句を聞いて、下の句が書かれたかるたを取り合う。
  • 不来方のお城の草に寝ころびて」などと上の句が読まれた瞬間、出場者は札を目がけて膝の上に置いた手を素早く伸ばした。「ナイス」「どんまい」とチーム戦ならではの掛け声が飛んだ。
  • 啄木は大のかるた好きで、日記に「地元にかるた文化を広めたのは自分。腕前も一番」と記したほど。主催した石川啄木記念館の森義真館長は「うれしくて天国の啄木も遊びにきていたかも」。
  • 「己(おの)が名をほのかに呼びて/涙せし/十四の春にかへる術(すべ)なし」

  「砂山の砂に腹這(はらば)ひ/初恋の/いたみを遠くおもひ出(い)づる日」
(2016-02-21 岩手日報毎日新聞朝日新聞NHK盛岡放送局 など)

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