台湾文化 知る小説 紫波町の桜出版
ベストセラーを翻訳
- 台湾のベストセラー小説を日本語に翻訳した『明月(クリスタルムーン)』は、このほど出版された。出版した桜出版(岩手県紫波郡紫波町)によると、台湾の現代小説を翻訳、出版するのは日本で初めて。
- 『明月』は台湾で1994年に『塩田児女』の題名で単行本化され、10万部のベストセラーとなった。
- 桜出版編集部主幹で国際啄木学会評議員の山田武秋さんは2011年に盛岡で開かれた同学会大会で、台湾啄木学会支部長の林さんに出会った。啄木の「一握の砂」も翻訳した林さんは、台湾の文学を日本に紹介しようと、山田さんに出版を持ち掛けた。
- 山田さんは「小説を読めば、観光ガイドブックでは得られない台湾の文化や精神が分かり、さらに親しみが湧くと思う」と一読を勧める。
(2015-02-26 岩手日報)
『明月(クリスタルムーン)』
蔡 素芬 【著】 / 黄 愛玲 【訳】 / 林 水福 【監修】
桜出版 2014年12月発行 2,160円(税込)激動の台湾の時代を背景に展開される壮大な愛憎のドラマ。台湾の発展と地方の過疎化を背景に、運命に翻弄されながらも貫いた壮絶な真の愛と家族の絆。
桜出版 電話. 019-613-2349 FAX. 019-613-2369
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