〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木を弁護する発言が… 啄木学会盛岡例会


[クマシデ]


東北の三大文人論じる 啄木学会盛岡例会200回記念
 渡部芳紀氏が講演

  • 国際啄木学会盛岡支部の月例研究会200回記念講演会が6月28日、盛岡市のアイーナで開かれた。山田町在住の中央大名誉教授の渡部芳紀氏が、石川啄木宮沢賢治太宰治の3人の文学を論じ、国際啄木学会会長の望月善次氏が「啄木短歌における三行書きの意味」と題して講演した。
  • 太宰と啄木について、「かねがね自分は太宰の弁護士という言い方をすることがあった。啄木学会の例会に出ていると、それと同じような啄木を弁護するといった発言が出てくることがある。まったく違った文学世界を生み出した2人が、2人とも弁護を必要としているところを持っているのが興味を引いた。なぜ弁護を必要とするか。それは2人がとても魅力ある作品を生み出していながら、一方では周りの人にかなり迷惑を掛けていた」と述べ、放蕩(ほうとう)に咲いた文才が、二人を破滅に誘ったと分析した。



(2014-07-06 盛岡タイムス)

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