〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「僕は昭和の啄木になったんだ」寺山修司しのぶ式典

  • 5月4日に没後30年を迎えた歌人で劇作家の寺山修司をしのぶ式典がこのほど、青森大(青森市幸畑)であった。寺山が51年前に作詞した同大校歌の歌碑の前に学生や教職員、寺山の同級生ら約100人が集まり歌碑に献花。その後、寺山作品を朗読するなどしてしのんだ。
  • 寺山の中学、高校時代の同級生で、句友だった京武(きょうぶ)久美(ひさよし)さん=仙台市=も式典に駆けつけてあいさつ。早稲田大在学中に「短歌研究新人賞」を受賞した寺山が、青森の京武さんのもとを訪れて「僕は昭和の(石川)啄木になったんだ」と喜んだエピソードを紹介し、「あなたの姿は、ぼくとつとして純真そのものでした。この思い出だけは忘れずに大切にしたい」と話した。【伊藤奈々恵】

2013-05-28 毎日新聞記事