〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木が見た夢、生きた現実 -立命館 11/14、11/21,11/28

 特集 啄木に学ぶ 没後100年特別講座 立命館大阪キャンパス
◎2012年11月14日(水) 14:00〜15:40(90分の講演と10分の質疑応答)(全3回‐1)

啄木は小説家になりたかった。そして、彼は小説を書いた。しかし、黙殺された。啄 木は悲しいとき歌ができた。やがて、歌は彼にとって〈悲しき玩具〉となった。啄木 が見た夢と生きた現実を交錯させながら、啄木の小説、詩歌等を読み解きたい。啄木 の遺した作品は、100年を経て現代の私たちにどのような感動を与えてくれるだろう か。

◎11月21日(全3回‐2)

  • テーマ 白秋と啄木
  • 講師 チャールズ・ フォックス

北原白秋石川啄木は、「明星」派の歌人として活躍しました。友人であった二人で すが、お互いがそれぞれ一番鋭い読者でもあったと言えます。当講座では白秋と啄木 相互の批評を紹介し、それを実際の作品と照らし合わせ、解釈したいと思います。

◎11月28日(全3回‐3)

  • テーマ 啄木と現代-没後100年のいま、啄木をどう読むか
  • 講師 田口 道昭

石川啄木には「東海の小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」等、歌集 『一握の砂』にみられる感傷的詩人というイメージと、「明日の考察」をよびかけた 評論「時代閉塞の現状」にみられるような経世家のイメージがあります。これらのイ メージを、啄木没後の今日、どう統一して理解するか、考えたいと思います。