〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木 著(P.78〜79)やとばかり


[ガマズミ]


我を愛する歌


(P.78)


   やとばかり

   桂首相に手とられし夢みて覚めぬ

   秋の夜の二時









(P.79)


 


  (タイトルのみ)


《つぶやき》

この【『一握の砂』東雲堂版】というカテゴリーを作ったのは、落ち着いて『一握の砂』を隅から隅まで読み直してみたいという願望からです。読むだけではなく一語一語打ち込み、思ったことがあったら《つぶやき》として書き込んでみようと考えました。

一年三か月かけて「我を愛する歌」が終了し、「煙」に入ります。序文を書いているときすでに、読み終わる日はくるのかと心配でした。しかし、始めてしまえばいつか終わりがくるでしょう。啄木の人生とも縒り合わせながらゆっくり読み進みます。