[ノウゼンカズラ]
旭川に啄木の歌碑を
- 「旭川に石川啄木の歌碑を建てる会」を旭川市の市民有志がつくった。没後100年にあたる来春の建立をめざしており、この9日には「啄木とあさひかわ」をテーマに講演会と設立総会を開き、歌碑建立に向けた活動を本格化させる。
- ゆかりの歌4種 日誌や紀行にも記述
名のみ知りて縁もゆかりもなき土地の宿屋安けし我が家のごと
伴(つれ)なりしかの代議士の口あける青き寝顔をかなしと思ひき
今夜こそ思ふ存分泣いてみむと泊(とま)りし宿屋の茶のぬるさかな
水蒸気列車の窓に花のごと凍(い)てしを染むるあかつきの色
- 旭川出身で啄木研究で知られる近藤典彦・国際啄木学会前会長が発案した。
- 「建てる会」は歌碑のほか、啄木像の建立もめざしており、候補地としてJR旭川駅か近くの平和通買物公園を考えている。800万円を目標に資金を集め、来年3月までに完成させたい意向だ。
- 9日の講演会では啄木と旭川のつながりを市民に広く知ってもらい、支援、協力を得るため、近藤さんが啄木の魅力などを分かりやすく解説する。(松島日世士)
(2011-07-06 朝日新聞>マイタウン>北海道)
講演会「啄木とあさひかわ」
講師 近藤典彦氏
・2011年7月9日(土)13:30〜
・ロワジールホテル旭川 2F(旭川市7の6)
・入場無料