〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

野口雨情は、なんと石川啄木と出会い意気投合


[ササバギンラン]


北の文人 立ち話
大器晩成の人 野口雨情

  • 「赤い靴」「しゃぼん玉」「七つの子」といえば誰もが口ずさんだことのある童謡。これらは全て野口雨情の作品ですが、彼と北海道の興味深い縁をご存じですか?
  • 茨城県の廻船業の家に生まれた雨情(英吉)は、文学的才能に恵まれ20代で詩壇デビューするも、当時の評価はいまひとつ。家勢が傾き、雨情は一旗あげるべく樺太に渡り、その後、札幌の北鳴新報社の記者となりました。
  • そんな雨情は札幌時代に、なんと石川啄木と出会い意気投合しました。ふたり仲良く小樽日報社に転職しますが、雨情は一カ月で退職。啄木は日記に「記者としての一からを雨情に学んだ」と書いているそうです。【高山美香】

(2011-07-08 朝日新聞>マイタウン>北海道)