〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

映画「情熱の詩人啄木」ロケの思い出


[ヤエヤマブキ]


「情熱の詩人啄木」(大映) 鎌形小学校でロケ
   GO! GO! 嵐山 3 博物誌歴史部会

1962年2月、埼玉県比企郡嵐山町鎌形小学校で行われた「情熱の詩人啄木」ロケの思い出が写真入りで紹介されている。

  • (映画の時期は)石川啄木が明治三十九年(1906)(当時二十一才)、彼の故郷渋民村で尋常高等小学校の代用教員となり、月給八円で尋常科二年生の受持となった。その後高等科の生徒にストライキを指導したことによって在職一年で代用教員をやめさせられてしまった。
  • このロケーションに来た俳優は本郷功次郎中村玉緒、岸正子らで、啄木には本郷、その奥さんに中村、また学校の先生に岸がなっている。(『菅谷村報道』)
  • 1959年に鎌形小学校へ赴任した田幡武三先生の思い出

「当時の校舎が一部二階建てがよかったのか、大映映画、島耕二監督「情熱の詩人啄木」のロケに選ばれ、三学期の日曜日は鎌形小学校が渋民小学校に変身しました。テレビアンテナや風速計は取りはずされ、窓は障子張りの明治時代の学校そのものです。」(『鎌形小学校創立百年記念誌』)

(2010-05-13 GO! GO! 嵐山 3 博物誌歴史部会)