〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の父直筆とみられる歌の短冊「山見れば霞たなびき……」が 国際啄木学会盛岡支部へ贈られる

短冊を渡す塩浦彰さん(左)と 山田武秋支部長(写真:国際啄木学会盛岡支部

岩手日報 2023-12-24

石川啄木の父一禎(いってい)(1850~1927年)直筆とみられる歌の短冊が23日、国際啄木学会盛岡支部(山田武秋支部長)へ贈られた。

・短冊は縦36センチ、横6センチの紙製。墨で書かれている。

・短冊は啄木の長女京子の夫が勤務先の同僚へ贈ったものとみられる。その後の経緯は不明だが、古書目録に載っていたところを、同学会新潟支部支部長の塩浦彰さんが2010年に購入し、保管していた。

・山田支部長は「大変ありがたい。責任を持って預かる」と感謝。

贈られた短冊「山見れば霞たなびき川見ればこほり流れて春は来にけり」(写真:国際啄木学会盛岡支部