〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

雲をたなびかせながらどっしりとそびえる岩手山 「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」

サンショウ

個性の強い小さな店がひしめく城下町、岩手県・盛岡へ。__前編 【美しい暮らしのある、日本の町を旅する】

旅の醍醐味は、美しい風景に出合い、その土地ならではのものづくりや人々に触れ、おいしいものを食べること。

訪れたのは岩手県中部に位置する盛岡。奥羽山脈岩手山駒ヶ岳などを望み、3本の川が合流する自然豊かな地である。

 
Landscape_町を見守るようにそびえたつ、 シンボル的存在の岩手山

川の向こうに、雲をたなびかせながらどっしりとそびえる岩手山。盛岡出身の詩人・石川啄木はこんな短歌を残している。「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」。帰郷することを想像して詠んだ歌は、ここで暮らす人の気持ちをあますところなく伝えている。

The Guide to Beautiful Towns_盛岡

「イーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市」。宮沢賢治の短編『ポラーノの広場』の一節である。
 宮沢賢治とゆかりを持ち、詩人・石川啄木国語学者金田一京助を輩出した盛岡は、美しい言葉で綴られるにふさわしい町である。北上川を中心にその支流となる中津川と雫石川が流れ、橋からは岩手山の堂々としながらも優美な姿を見ることができる。

(2023-07-01 gooニュース)

 

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