〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の労働者観とその到達点 『石川啄木と労働者』発売

ポインセチア

石川啄木と労働者―「工場法」とストライキをめぐり』

 碓田のぼる(著/文)
 

 発行:本の泉社
 定価 1,700円+税
 初版年月日 2023年5月16日
 発売予定日 2023年5月22日

紹介
私は本書の中で、啄木における労働者性といったことを明らかにしたいと思いました。そのために、「工場法」と「ストライキ」をそれぞれの部立てとして、啄木の労働者観とその到達点を明らかにしようと思いました。(「あとがき」より)


〈目次〉
第一部 石川啄木と「工場法」
(1) 小樽から釧路へ  ─社会主義への無関心の心の呪縛をといて
(2) 砲兵工廠の煙の認識と発展
(3) 「百回通信」にみる「工場法案」と議会(その1)
(4) 「泣いてやりしかな」考①
(5) 「赤旗事件」と啄木の反応
(6) 平民書房「屋上演説事件」
(7) 「百回通信」にみる「工場法案」と議会(その2)
(8) 第二十七帝国議会
(9) 啄木の「大逆罪」の認識は早かった
(10) 矢代東村「絞首台」の歌
(11) 第二十七帝国議会
(12) 「泣いてやりしかな」考②
(13) マルクスの「工場法」との出合い

第二部 石川啄木ストライキ
(1) 啄木における第一のストライキ
(2) 時代を負った言葉
(3) 「ひそかに淋し」考
(4) 啄木における第二のストライキ
(5) 二つのストライキをめぐって
(6) 渋民村時代の啄木の思想状況
(7) 矛盾する思想
(8) 啄木の「一元二面観」と現実
(9) 東北線機関方のストライキ
(10) 啄木書簡―海沼慶治宛―をめぐって
(11) 啄木の眼を開かせたストライキ ―「連帯」の発見
    詩稿「連帯」の発見
あとがき

 

著者プロフィール
碓田のぼる  (ウスダノボル)  (著/文)

著者:碓田 のぼる(うすだ のぼる)
1928年生まれ。歌人。渡辺順三に師事。新日本歌人協会代表幹事など歴任。国際啄木学会、日本民主主義文学会会員。

 

ためし読みができます

石川啄木と労働者―「工場法」とストライキをめぐり 碓田のぼる(著/文) - 本の泉社 | 版元ドットコム