〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木から俳人・加藤雪膓宛ての手紙 便箋6枚に綴る

スモークツリー

文人の薫り見て感じて きょうから浜松文芸館で収蔵展 

  石川啄木(一八八六~一九一二年)の自筆の手紙や作家の藤枝静男さん(一九〇八~九三年)の愛用品、シンガーソングライター・小椋佳さんの手書きの寄稿文を間近に見られる収蔵展が一日、浜松市中区のクリエート浜松内「浜松文芸館」で始まる。市にゆかりのある文芸の先駆者たちの資料が、文化の薫りを運んできそうだ。 (宮沢輝明)

  • 「浜松文芸館の宝物」と題した展示会。同館がクリエート浜松に二〇一五年に移転して以降に収集した資料を中心にした百点を並べる。
  • 啄木の手紙は一九一〇年十一月二十九日の日付で、浜松市に暮らしていた俳人の加藤雪膓(せっちょう)(一八七五~一九三二年)に宛てた。雪膓の質問に答えて、啄木自身の現状や心境、短歌についての考えを、小型の便箋六枚につづっている。

(2022-11-01 中日新聞

 

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