わが先達、啄木と茂吉を考察 詩人・倉橋健一さんが評論集刊行
- 大阪在住の詩人、倉橋健一さん(88)が、石川啄木と斎藤茂吉の作品・生涯から近代短歌を考察した評論集『歌について―啄木と茂吉をめぐるノート』(思潮社・2640円)を刊行した。先達2氏は、自身の歩みを振り返るうえで外せない。
- 倉橋さんは中学時代に短歌の創作を始めた。「あの時から、自分の心の中に存在しているのが啄木です」
- 貧困で苦しみながら短い人生を駆け抜けた啄木を、本書では思想的側面を含めて冷静に考察した。
- 今、現代詩をめぐる状況は、「作った詩がたまってきたから一冊にしようか、というのが多い。20代から一つのテーマで(歌集・詩集を)つくっているのが啄木と茂吉。詩人が足元を見つめ直さなければいけない」
(2022-09-24 毎日新聞 大阪夕刊)
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