〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

釧路市にある「港文館」 啄木の資料を展示する文学館

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「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき                               小奴(直筆)」

文学と映画の旅 148

石川啄木「港文館」ー釧路市

  • 釧路市にある港湾休憩所および歌人石川啄木の資料を展示する文学館です。建物は明治41年に建造された旧釧路新聞社社屋の一部を忠実に復元したもので、当時東北海道唯一のレンガ造りの洋風建築物として建てられたものです。
  • 玄関外に石川啄木の立像と歌碑があります。立像は函館の啄木小公園「石川啄木像」と同じく本郷新の制作です。

中央の解説

「啄木は思うことの多い人間であった。啄木は自己の感情をいつも人間の真実の中に通わせ、そこからあの底辺のひろい文学が生まれた。啄木はいつも世俗に抗し、精神の高揚を求めつづけた。そこからあの厳しい芸術の世界が展開された。
円い人格ではなく、角だらけの人間であった。そういう啄木を好まぬ人でも、その作品の中に見える自負と謙虚という矛盾を一つの塊として受けとることが出来るのではないだろうか。
詩人石川啄木は明治41年1月21日雪の釧路にひとり降り立った。                                                     本郷」

(2022-02-26 北海道 Viewpoint

 

文学と映画の旅 148 (石川啄木「港文館」ー釧路市) – 北海道ビューポイント