〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

サハリンではチェーホフの足跡を岩手県では啄木と北海道の関わりを……

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ボケ

「私は故郷について何も知らない」 外岡秀俊さんの筆致を振り返る

  •  2017年4月から、朝日新聞北海道版のコラムとして始まった「道しるべ」。筆者の外岡秀俊さんが急逝した昨年12月23日の朝刊まで、計108回掲載された。

“北海道で暮らす人が、来たことのない人と同じくらい、故郷のことを知らない。それは、実は私自身の体験だった”

  • こうした書き出しで始まった「道しるべ」。話題は花や動物に始まり、季節の移ろい……。
  • 時には道内を飛び出して、サハリンではロシアの文豪チェーホフの足跡を、岩手県では石川啄木と北海道との関わりを追い、作家としての好奇心もうかがわせた。

“会社を辞める20日前に東日本大震災が起きた。直後に取材して以来、フリーの取材者として被災地に通うようになった”
“見守るうちに、「ふるさと」を再生する種子を見つけた。それは石碑だ”

  • あすで東日本大震災から11年。外岡さんが存命なら、今年はどんな一文を記してくれただろうか。=全2回(佐々木洋輔)

(2022-03-10 朝日新聞

 

「私は故郷について何も知らない」 外岡秀俊さんの筆致を振り返る:朝日新聞デジタル