〖 啄木の息 〗

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陸前高田市 <頬につたふなみだのごはず一握の砂を示しし人を忘れず>啄木歌碑 再建

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ミツマタ

岩手 NHK NEWS WEB

津波で流された啄木の歌碑再建 除幕式 陸前高田市

陸前高田市の「高田松原津波復興祈念公園」に津波で流された盛岡市出身の歌人石川啄木の歌碑が再建され、27日、除幕式が行われました。

  • 除幕式には関係者およそ20人が参加し、歌碑を再建した実行委員会の名誉会長を務める盛岡市の谷藤市長が「歌碑が陸前高田市の復興と未来の発展を見守り、礎の1つとなるよう願っています」と述べました。歌碑はもともと昭和33年に建てられましたが、その後、チリ地震津波や10年前の東日本大震災津波で繰り返し流されていました。
  • 「頬につたふなみだのごはず一握の砂を示しし人を忘れず」という短歌が刻まれていて、「ほほを伝う涙から、人の力ではどうすることもできないことがあると示唆し、人の一生は一握りの砂のようにはかないものだと教えてくれた、その人のことを忘れない」という意味が込められています。

(2021-12-27 NHK NEWS WEB)

 

 


啄木歌碑、陸前高田で3度目の建立 東日本大震災津波で流失

  • 陸前高田市高田松原津波復興祈念公園で27日、東日本大震災津波で流失した後、再建された歌人石川啄木の歌碑の除幕式が開かれた。歌碑は1960年のチリ地震津波でも流されており、3度目の建立。
  • 歌碑には啄木初の歌集「一握の砂」所収の「頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず」が刻まれている。ひ孫の石川真一さん(56)が揮毫した。
  • 雪が降る中の除幕式で、真一さんは「陸前高田の皆さんの心の癒やしになれば」とあいさつした。
    (2021-12-27 岩手日報

 



津波に流された啄木の歌碑、陸前高田に再建 「一握の砂を…」

  • 盛岡市出身の歌人石川啄木(1886~1912年)の歌碑が、岩手県陸前高田市高田松原津波復興祈念公園に建立され、現地で27日、除幕式があった。
  • 実行委や陸前高田市の関係者、啄木のひ孫の石川真一さん(56)=東京=ら約20人が参加。歌集「一握の砂」にある<頬につたふなみだのごはず一握の砂を示しし人を忘れず>という作品が刻まれた。
  • 実行委は啄木の没後100年に合わせ、流失した歌碑の再建を計画。2013年11月に震災遺構のタピック45(旧道の駅高田松原)前に仮設置した。復興祈念公園の工事の影響で一時撤去したが、再び園内に設置。26日の全面開園に合わせ、お披露目された。
  • 実行委メンバーで石川啄木記念館元館長の菅原寿さん(76)=盛岡市=は「歌の最後に『人を忘れず』とある。震災で犠牲になった人たちを忘れることなく、復興に立ち上がろうという応援歌になってほしい」と願った。
    (2021-12-28 河北新報