86歳で博士号「学びは喜び」 5年かけ論文、出版目指す
86歳の男性が今秋、大学院を修了し、博士号を取得した。「学ぶことは楽しい」。今後、論文の出版を目指すといい、その情熱は衰えを知らない。
- 「年齢を忘れてゼミ生の皆さんと活発に議論し、非常に楽しい時間だった」今月19日、大阪市立大杉本キャンパス。大学院創造都市研究科を修了し、博士号を受け取った川村邦夫さん(86)=奈良市=は80代で過ごしたキャンパスライフをそう振り返った。
- 学位記を受け取った川村さんは、歌人・石川啄木が故郷への思いを詠んだ短歌の一節を引用し、「ふるさとの訛(なまり)なつかし…、という思いが研究への原動力になったのかもしれない。大学院では本当の意味での学びを得ることができた」と振り返った。
- 今後は論文に加筆して出版を目指すといい、「自分が年を取っている感覚はあまりない。100メートルを走ったら若い人に劣るが、頭はそれほど衰えていない。学ぶことは楽しいし、喜びがある」と笑顔をみせた。(鈴木俊輔)
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