〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木のように おぶったことはないけれど 何を贈ろうか

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花束

風土計 

  • 年のせいだろうか。50歳を過ぎると、流行にも疎くなる。初めて聴いたのに、どこか懐かしいメロディー。今なおロングセラーが続く、その曲の歌い手をしばらく「みちょぱ」と思い込んでいた。「あいみょん」と知って一人笑いしたのは昨年暮れの紅白歌合戦のことだ。昨年、後期高齢者に仲間入りした母に尋ねると、当然ながら2人の名前すら知らず、顔を見合わせて笑った。
  • 石川啄木のように、おぶったことはないけれど、老いた親は見るからに小さくなった。親孝行のまね事すらしたことはなくとも、感謝の気持ちを伝える相手が今は近くにいる。さて何を贈ろう。「ありがとう」も言い添えて。

(2019-05-12 岩手日報

 

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