〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「はたらけどはたらけど......」という"厭世観"をごまかそうとしたのだろう

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ヒルガオ

<青い空白い雲>「令和」は夢の宇宙旅行か? 悪夢の銀行大倒産か?〈サンデー毎日

牧太郎の青い空白い雲/718

 「令和」はどんな時代になるのか?

  • 多分、人間はがんで死ななくなる。次々に新薬が登場している。この3月、難治性の血液がん治療製剤「キムリア」の製造販売が承認された。5000万円を超える「価格」が最大のネックだが、これも早晩「公的保険適用」になるだろう。平均寿命は100歳を超えるだろう。長生きすれば、宇宙に行けるかもしれない。
  • ともかく「令和」は夢のような時代なのだ。
  • でも、70歳を超えた当方「夢は夢で終わる」という「冷たい現実」も知っている。お上の言いなりのNHKなどは「就業者総数における有効求人倍率が上昇した」などと「明るいニュース」を演出しているが、それは少子高齢化で市場の労働者数が減少して「人手不足」になっただけ。
  • 「新元号」のお祭り騒ぎが終わって「冷たい現実」が次々にやって来る。そんなことは百も承知で、日本人は「御代替わり」に沸いてみせた。石川啄木ではないが「はたらけどはたらけど猶(なお)わが生活(くらし) 楽にならざり......」という"厭世(えんせい)観"を何とかごまかそうとしたのだろう。
  • 「令和」という新時代は日本人にとって「生きるか死ぬか」の分岐点なのだ。

(2019-05-16 YAHOO!ニュース>サンデー毎日×エコノミスト

 

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