〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

本と人と 『続 石川啄木文献書誌集大成』佐藤 勝 さん

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[上野公園]

 

読書「本と人と」

『続 石川啄木文献書誌集大成』佐藤 勝 さん

  • JR上野駅構内15番ホームには「ふるさとの訛なつかし/停車場の人ごみの中に/そを聴きにゆく」の啄木歌碑があります。
  • 昭和33年(1958年)15歳の少年だった著者は福島県の山間の町から「集団就職列車」で上野駅に着きました。それから10数年後、神田の古本屋で復刻版『一握の砂』を見つけ、啄木と出合います。
  • 「孤独な私を励まし、慰めてくれた。ページをめくりながら、啄木が生きた時代と自分のいきている昭和30年、40年代がなぜか似ていた」
  • 望郷の念を抱きつつ働き、啄木を読み、その本や資料を集めた半世紀が、今回の続『集大成』に結実。98年から2017年までに出された1万4000点余の文献名などを網羅、編著者人名索引も2200人になります。
  • 「同好の士、近代文学専攻の方たちの惜しみない協力のたまものです」。今は妻と孫に寄り添い、自分への優しさと他者へのやさしさを持つ人です。

(2019-03-31 赤旗