展望台
- 「文学の国岩手」に、またまたホットなニュースが飛び込んできた。宮古市の日上秀之さんが新人の登竜門とされる文芸賞を受賞。本県ゆかりの作家の活躍は目覚ましい。沼田真佑さん、続いて若竹千佐子さんが芥川賞を受賞。
- 柚月裕子さん(今春映画化「孤独の血」で日本推理作家協会賞受賞)は、宮沢賢治や石川啄木らの名を挙げ、「岩手の皆さんには元々いい文章に触れる機会がある」と語る。若竹さんも「岩手には面白い作品を書ける下地が絶対にある」と力説。日上さんは、今春、岩手日報社発行の文芸誌「北の文学」第76号で優秀作に選ばれたばかりだった。
- 祝賀会では「きっと次は芥川賞」との声も聞かれた。期待が高まる岩手の文学界。今後ますます目が離せない。(及川亜希子)
(2018-09-08 岩手日報)