学芸余聞
啄木と牧水 2人の絆強調
- 石川啄木記念館で開催中の企画展「啄木と若山牧水」の講演会は盛岡市渋民の渋民公民館でこのほど開かれた。森義真館長が2人の交流や牧水の岩手訪問などについて紹介した。
- 森館長は牧水の歌「虚無党の一死刑囚死ぬきはにわれの『別離』を読みゐしときく」などを引用し「大逆事件に興味を持っていた啄木を介し聞いたのかもしれない」と推測した。
- 牧水は啄木死後に盛岡市のゆかりの地を訪れ、その際に詠んだ歌が下橋中学校門前の「啄木・牧水友情の碑」に刻まれている。森館長は「牧水は死後も啄木に寄り添っていた」と2人の絆を強調した。
(2018-06-26 岩手日報)